理事長挨拶

石村 和彦

国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)は、2001 年に独立行政法人として発足して以来、産業技術の高度化、新産業の創出および知的基盤の構築に貢献し、わが国経済の発展、国民生活の向上に寄与するため、活動を続けてまいりました。

地球温暖化の進行と気候変動、先進国が抱える少子高齢化、激甚化する自然災害、そして新型コロナウイルス感染症のパンデミック――。現在、日本のみならず全世界が、複雑化したさまざまな社会課題に直面しています。こうした状況の中、産総研には、科学技術によってイノベーションを生み出し、これらの社会課題を迅速に解決へと導くこと、また、日本の産業競争力の強化に貢献することが期待されています。

私は、社会からのこうした期待に応えるためにも、日本最大級の公的研究機関として、産総研は「ナショナル・イノベーション・エコシステムの中核」になるべきだと考えています。そして、その実現のために新たに定めた経営方針のもと、組織の価値向上に向けた具体的な行動を始めています。

産総研が発足して20 年の間、日本社会はいくつもの大きな変化を経験しました。しかし、産総研が社会と共にある研究所であることは一貫して変わりません。今年、職員の幅広い議論を経て制定した「産総研ビジョン」にも、「社会と共に未来を創る」という私たちの強い意志が込められています。私たちは、この新たなビジョンを胸に、これからもイノベーションの創出と社会課題の解決に努めてまいります。

皆様のますますのご理解とご支援をお願い申し上げます。

国立研究開発法人産業技術総合研究所
理事長 兼 最高執行責任者
石村 和彦(いしむら かずひこ)
ISHIMURA Kazuhiko