産総研:コンプライアンス意識向上のために

私たちは目指すべき姿として産総研ビジョンを共有していますが、業務はビジョン実現の観点のみならず、我が国における科学技術の水準の向上を通じた国民経済の健全な発展その他の公益に資する見地から実施しなければなりません。

そこで、使命感を持って地球環境と人類社会が調和した健全な未来をデザインし、人類の多様な幸せの実現に挑むため、産総研ビジョンに至るまでの行路として産総研行動規範を定めています。 行動規範に掲げられているとおり、私たちは、社会に対する説明責任を常に意識し、より良く職務を遂行するためにどうすればよいかを十分考え、改善や点検等を怠らないようにする必要があります。また、社会からの信頼を裏切ることのないよう、法の精神を尊重し、高い倫理観を保って職務を遂行することが必要です。

産総研では、「関係法令・一般法令の遵守」、「産総研のルールの遵守」及び「倫理・社会的規範に基づく行動」をコンプライアンスの3要素として捉え、職員のコンプライアンス意識向上のための取り組みを実施しています。

エスカレーション体制

コンプライアンス推進委員会(委員長:理事長)を毎週開催し、迅速にリスク事案を理事長に報告する体制を構築しています。同委員会では、発生した事案の対処方針を決定し、関係部署へ適切な指示を行い、早期解決を図っています。

コンプライアンス研修

e-ラーニングや階層ごとの研修等において、コンプライアンス研修を実施し、コンプライアンス及び研究者倫理の重要性等を再認識するための教育を行っています。

コンプライアンス推進月間

職員一人ひとりのコンプライアンス意識向上のために、2018年度から毎年度「コンプライアンス推進週間」を実施しています。2020年度からは実施期間を拡大して、12月を「コンプライアンス推進月間」として組織一体で強力にコンプライアンスを推進しています。

「信頼される技術は、信用される人材から」のポスター画像
コンプライアンス推進月間2022ポスター
「小さな不正 大きな後悔」
  • ポスターによる啓蒙活動
    コンプライアンス推進月間を周知するためのポスターを毎年度作成し、期間中は全拠点で掲示しています。
  • 特別研修の実施
    通常のコンプライアンス研修とは別に、外部講師を招いた研修、テーマを絞った内容の研修等を実施しています。

コンプライアンスハンドブック・研究者倫理ハンドブック

研究者倫理ハンドブックの表紙画像
研究者倫理ハンドブック
コンプライアンスハンドブックの表紙画像
コンプライアンスハンドブック

職員一人ひとりがコンプライアンスの重要性を再認識し、コンプライアンス意識を高める一助となるよう、特に重要なコンプライアンス情報を抽出するとともに、それらを「職場環境」、「研究」、「研究マネジメント」、「情報管理」に分類し、事例を交えて見やすくコンパクトにまとめた「コンプライアンスハンドブック」を作成しています。ハンドブックは、全職員に配布しています。

また、研究業務を遂行するにあたり、備えておかなければならない倫理性や留意すべきことを「マインド」として簡潔にまとめた「研究者倫理ハンドブック」も作成、配布しています。

国立研究開発法人協議会コンプライアンス専門部会

国立研究開発法人協議会は、個々の国立研究開発法人が研究開発成果の最大化を目指した運営を行うにあたって、国立研究開発法人間で研究開発や人材の交流・育成、法人運営面で密接に連携協力することにより、それぞれの研究開発能力・研究推進能力の一層の向上を図り、わが国の科学技術の水準の向上とイノベーションの創出へのさらなる寄与を図ることを目的として設置された協議会です。

2017年12月8日に開催された国立研究開発法人協議会総会において、国立研究開発法人協議会にコンプライアンス専門部会が設置されました。国立研究開発法人のコンプライアンス活動を通じてリスク管理機能を向上させることを目的としており、産総研を含む27法人が参加しています。(2022年12月1日現在)

産総研は、設置当初から4年間、部会長及び事務局を担当し、参加法人とともにコンプライアンスに関する情報共有及び課題の検討等を行ってきました。また、27法人全体でもコンプライアンス推進月間を設定し、コンプライアンス意識向上のために、統一ポスターの作成や研修の合同実施等に取り組んでいます。

関連規程等