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透過電子顕微鏡で同位体を見わける【産総研公式X】

2022/03/03

COLUMN

透過電子顕微鏡で同位体を見わける

\研究者にきいてみた!/

    透過電子顕微鏡で、1~4原子というごく微量の同位体元素を検出する技術

     幅広い分野での活用が期待される技術。しかし、なかなか専門的で難しい…。

     ナノ材料研究部門 電子顕微鏡グループの(撮影は横顔だけで…というシャイな)千賀 亮典主任研究員に、単刀直入に聞きました。

    千賀主任研究員

    Q.今回の技術、どんなところがスゴいんですか?

    A.従来の透過電子顕微鏡でも、炭素と酸素、つまり元素の違いは見わけられます。でも、炭素12と炭素13のように同じ元素の「同位体」を見わけることは不可能でした。従来方式では同位体の差=中性子の数の違いを区別できないからです。

     それができるようになったというのがスゴいんです!

    透過電子顕微鏡

    Q.今後どんな役に立つんでしょう?

    A.物質の一部を同位体で置き換えた同位体マーカーは化学反応の追跡などに広く活用されています。

     ただ、現時点では、

    • 目に見えるようなスケールで
    • 反応の前後だけを調べる

    という使われ方がほとんどでした。

    機械を操作する手の様子

     それが今回の技術を使えば、

    • 従来よりもはるかに細かく
    • 反応途中の様子まで追える

    ようになります。

     材料科学・生物学・創薬・年代測定など、同位体マーカーが使われている研究の精度が一気に高まる可能性があります。

    研究の様子

    補足(2026年1月20日):当該装置は国立大学法人大阪大学産業科学研究所に移設、稼働中である。

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