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産総研マガジン > Column > 阿蘇4火砕流堆積物分布図【産総研公式X】
2023/04/13
ていねいに書き込まれた特製の野帳を見ながら教えてくれたのは、その名も「大規模噴火」研究グループの星住 英夫さん。
なんと阿蘇に通い続けて30年以上。今回、これまでの研究をまとめた「阿蘇4火砕流堆積物分布図」を発表しました。(2023/4/12プレスリリース)
阿蘇山が、日本での過去最大級の噴火を起こしたのが9万年前。影響は大きく、九州に広く火砕流が広がり、火山灰は北海道まで飛びました。
阿蘇の山々を歩き回った星住さんは、地層の見える崖の「顔つき」から違いを感じ取り、いつの噴火の堆積物なのか推測できるのだそうです。
研究を確実なものにするには、分析も重要。堆積物の組成から正確な地質を推定し、分布図を組み立てていきます。
「まるでジグソーパズルのようだ」
地表から見える地層や岩石のピースを一つひとつ拾い集めて、9万年前の噴火の様子を描いていきます。
「阿蘇4火砕流堆積物分布図」はいわば完成した「パズル」。日本最大級の噴火がどのようなものだったのかが見えてきます。 過去の噴火から、将来起こりうる影響を予測し、堆積物の情報から土砂災害リスク評価に役立てていきます。(大規模火砕流分布図はこちらから)
\研究者に聞いてみた/ ていねいに書き込まれた特製の野帳を見ながら教えてくれたのは、その名も「大規模噴火」研究グループの星住英夫さん。 なんと阿蘇に通い続けて30年以上。 今回、これまでの研究をまとめた「阿蘇4火砕流堆積物分布図」を発表しました。https://t.co/ktPoZEjryP pic.twitter.com/sqXBn4FvEA — 産業技術総合研究所(産総研) (@AIST_JP) April 13, 2023
\研究者に聞いてみた/ ていねいに書き込まれた特製の野帳を見ながら教えてくれたのは、その名も「大規模噴火」研究グループの星住英夫さん。 なんと阿蘇に通い続けて30年以上。 今回、これまでの研究をまとめた「阿蘇4火砕流堆積物分布図」を発表しました。https://t.co/ktPoZEjryP pic.twitter.com/sqXBn4FvEA
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