INTERVIEWインタビュー

科学の力で
人々の暮らしに貢献したい。
その夢が、叶う場所。

  • 理系修士
  • 新卒
  • 総務
  • 研究運営支援
  • 総合職 総務企画部→研究事務
  • 永田 榛花ながた はるか新卒
永田 榛花さんの写真

自分の研究はやり切った。
私は、科学を人々の生活に
届けるところまで関わりたい。

永田 榛花さんの写真

2022年、新卒入所。植物生理学の修士課程を卒業。入所後は総務企画部で総務本部全体(人事、経理、法務、所内のバックオフィス系など)の取りまとめを担当したのち、現在は研究事務として、研究予算の管理をはじめとした研究室のマネジメントを行っている。
(取材日:2024年3月)

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研究は完全燃焼。
それでも、科学に携わりたい。

「科学の力で人々の暮らしに貢献したい」。そんな想いを軸に、就職活動をしていました。私は理系修士卒ですが、自分の研究はやり切ったという思いから研究職の道ではなく、総合職を選びました。学生時代は植物生理学の研究室で、藻類がつくる油脂をバイオ燃料へ活用すべく、その油脂生成の代謝に関わる遺伝子の研究をしていました。修士の研究成果として、遺伝子が発現するタイミングや細胞内の局在、その遺伝子を組み込んだ酵母においても油脂の蓄積量が増えるという結果が得られました。研究生活はやり切ったという思いで、完全燃焼。もともと、一つのことを極めるよりも、幅広いことに興味があるタイプなので、社会に出て働く際は様々なことに携わりたいと思っていました。産総研は、8つの研究分野で幅広い研究がされていること、何より、技術を人々の生活に届けるところまで関われることは大きな魅力でした。当時、研究室の教授と「この研究が社会実装されるのは何十年後」という話をしていました。研究の社会実装まで見届けられる産総研なら、「科学の力で人々の暮らしに貢献したい」という私の夢が叶えられるんじゃないかと思いました。最終的には、就職活動の中で出会った先輩職員の人柄が入所の決め手でしたね。こんな先輩たちと一緒に働きたいという想いから入所を決めました。

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もっと頼っていい。
コロナ禍で気付けた、大事なこと。

入所1年目は、総務企画部へ配属。世の中は、新型コロナウイルスの第6波、第7波で一番感染者が増えた時期でした。私はコロナウイルス対策事務局として、全国にある産総研の研究拠点における感染状況の把握や、産業医の方とも連携した感染防止に尽力しました。自分の力が及ばないことに悩むこともありましたが、仕事の進め方を見つめ直すためのいい経験になったと捉えています。それまでは責任感から、一人で業務を抱えがちでした。でも、所内の感染者情報が処理できないほど増えた時に、自分のキャパシティも考え、周りの人に頼ることも必要だと気付いたんです。むしろ、周りの人とうまくコミュニケーションをとりながら、チームとして持ちつ持たれつで仕事を進めていくことが大切。この考え方は、この先も仕事をする上で大事になると思っています。チーム全体として考えるからこそ、自分だけでなく、関わる周りの部署の業務も考慮し、レポートの自動化や提出書類の内容簡易化など仕事の効率化も進めました。バックオフィスを取りまとめる総務企画部は、社会人としての基礎はもちろん、産総研という組織を広く知る上でもすごく良いファーストキャリアでした。

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私の頑張りが、
研究成果という実になっていく。

いま所属している研究事務は、研究現場に一番近いことが魅力。研究が生み出される一番そばの環境に身を置けているのは、大きなやりがいです。研究事務は本部組織で働く事務職(総合職)と、研究現場にいる研究者の皆さんとの橋渡し役。お互いの要望や想いをきちんと汲み取った上で、WIN-WINな状態で仕事が進められるよう、日々心がけています。大きな機械の調達や外部資金のやりくりなどを苦労して進めた結果、研究者さんと関連部署との調整がうまくいき、最終的にはそれを生かした研究成果が出ると、本当に嬉しいですね。過去の私の頑張りが、間接的に研究者さんに貢献できて、結果として研究成果という実になったんだなって。まだ勉強中なことも多いですが、一つひとつ研究者さんに寄り添いながら課題を解決していくことで、自分にとっても学びになります。目の前にいる研究者さんの助けになれるというのは、モチベーションに繋がっていますね。研究事務における立場や要望が異なる方々とのコミュニケーションでは、総務企画部で学んだチーム全体という広い視野で物事を捉える考え方がとても活きていて、判断に迷った時に「じゃあ産総研全体としての利益はどうか」と考えるきっかけになってくれています。人事異動によって、いろんな立場や見え方が理解できる。それは多角的な視点を持った人材の育成に繋がるので組織にとっても良いことですし、自分のキャリアの幅や価値観も広がっていくので、若手のうちにいろんな部署を経験して成長していきたいです。

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技術の種を、
花開かせていきたい。

理系修士の学生さんは、アカデミアの道に進むか、技術職・研究職になるか、総合職として働くかで迷う方が多いんじゃないでしょうか。私は総合職の道を歩んでいますが、「科学の力で人々の暮らしに貢献したい」という夢が叶う場所で働けていてハッピーです。産総研が生み出すたくさんの技術の種が花開いて、木に成長するところまで見届けられるのは、社会実装までの距離が近い、産総研の強みと魅力だと思います。まだまだ技術の種も多いので、もっと花咲かせていきたいですし、それが産総研の役目。個人的には研究者さんには研究により集中してもらうことが大事だと思っているので、その環境をどう作っていくかを考えることが、研究所で働く総合職の役割だと思っています。就活は、人生の大事なライフイベントの一つです。私の場合はここの先輩たちと一緒に働きたいという想いで入所を決めましたが、実際に働いてみて、そのファーストインプレッションは間違っていなかったなと感じています。それに、研究者さんに理系修士卒であることを話すと、お互いの研究の話で盛り上がったり、喜ばれたりすることも多いんですよ。私は産総研と相性がいいなと感じているのですが、当然ながら就活生の皆さん全員と相性がマッチする訳ではないはずです。たくさん、企業の人と接する機会に足を運び、その過程で自分が感じたファーストインプレッションを大事にしながら、悔いのない就活をしていってほしいなと思います。

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