INTERVIEWインタビュー

入所15年目。
“いま”がいちばん楽しい。

  • 文系学部
  • 新卒
  • 地元
  • 若手から挑戦
  • 総務
  • 研究運営支援
  • 産学官連携
  • 総合職 イノベーション推進企画部※当時→産学官契約部→研究事務→NEDO出向→経理部→DEI人事部採用担当→DEI人事部統括部署→DEI人事部タレントマネジメント
  • 大浦 航おおうら わたる新卒
大浦 航さんの写真

人事が変われば組織が変わる。
全部に関われる魅力ある仕事。

大浦 航さんの写真

2010年、新卒入所。企業連携施策の企画、国家プロジェクトの契約業務を担当したのち、研究事務、NEDO出向、経理部の統括部署を経て、DEI人事部へ。採用、DEI人事部全体の統括を担当したのち、タレントマネジメントグループを新たに立ち上げ、タレントマネジメントグループ長に就任。
(取材日:2024年3月)

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技術で社会に変革を。

地元はつくば。身近に多くの研究所があり、小学校の遠足で見学に行くなど小さい頃から研究所には馴染みがありました。地域の活性化や社会課題の解決に興味があり、公共政策を学びたいと大学はまちづくりのゼミへ。地域や社会の課題をさぐるためにフィールドワークをする中で小さくても高い技術力を持つ多くの町工場と出会い、日本の技術力の高さが社会を支えていることを改めて感じました。一方で、日本の技術力、国際競争力が低下しているという話も耳にしました。日本をもっと元気にするには、新たな技術を生み出し続け社会を変えていく必要がある。それができる組織を考えた時、産総研が浮かびました。民間企業も考えましたが、民間企業は自社の利益と切っても切り離せない。目先の利益に捉われず、技術を通じて社会課題に真正面から取り組めるのは、公的機関として「社会課題解決」をミッションに掲げ、多くの技術を社会に送り出してきた産総研しかないと思ったのが、入所のきっかけです。本音を言えば、つくばが地元というのもありましたけどね。

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自分がしてもらえたように、
若手に挑戦の機会を。

入所直後から企業連携の新しい制度を検討するチームに入れてもらい、新しい共同研究の形態や、人材交流の仕組みづくりの議論に加わっていました。1年目の職員の意見なんて…と思っていましたがみんなが手探りの制度検討だったこともあり、年次に関係なく意見を聞き入れてもらえたのがすごく印象に残っています。今思えば浅はかな質問や提案ばかりしていたと思いますが、真摯に聞いてくれた上司には感謝ですね。2年目には、ある大学との連携協定締結に向けて、学長、副学長への制度の説明を一人で任されたこともありました。若手ながら、制度を一番知っている人間として、信頼して任せてもらえたのが嬉しかったのを覚えています。そんな経験から、グループ長になった今では、意識して若手に仕事を任せるようにしています。積極的に提案してくれる若手が多く、刺激的でありがたいですね。
産総研は国の機関ならではの制約もありますし、組織として絶対にぶれてはいけないこともあります。でも、社会を変えるインパクトのある研究を生み出し、社会に送り出していくためには、現状を維持しているだけではなく、時代や社会の変化にあわせてよりよい仕組みを考えていかないといけない。
経験を積めば積むほど、見えてくる世界がある一方で、今までのやり方に疑問を持ちづらくなってしまう側面もあります。そんな中で、若手が「こうしたい」「変えましょう」と突き上げてくれる。そういった提案を、若手が言うなら上がやらないわけにはいかない、そんな雰囲気も作られてきています。これからの時代、こういった文化を根付かせていくのがすごく大事だなと思っています。

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人事は、
組織の屋台骨で急先鋒。

人事は、産総研にいる全員に関係がある話。しっかりやれたら、組織を大きく変えられるような、一番楽しいフィールドにいるんじゃないかなと思います。産総研では入所10年目ぐらいまでは様々な経験を積み、自分の強みや活躍したいフィールドを見極めていくために、本人の希望等も踏まえつつ、概ね2年スパンで部署を異動していくジョブローテーションにより人材を育てています。その後は強みや希望に応じたフィールドに、より長く配置されていくイメージです。どの部署の業務もそれぞれやりがいがあり、今に活きているなと思いますが、気づけば人事に4年。自身の希望もそうですが、組織としても適性を評価してもらえているのかな?と勝手に思っています(笑)
人事は考える幅がとにかく広くて、やるべきこと、やりたいことが無限に思いつきます。人事の出すメッセージって、組織の方向性を決めるような責任と影響力を持っていると思うんですよね。その人の10年後、20年後、あるいは退職する時のことまで長期スパンで考えられる部分も奥深いです。今は特に職員の能力や才能を最大限に引き出すためのタレントマネジメントもしっかりやりたいと思っています。どこの組織でもそうですが、これまでの人事は感覚や、担当者の暗黙知による部分がどうしても多かった。もちろん現場の肌感覚はとても重要ですがそこだけに頼るのではなく、データも踏まえたタレントマネジメントをしていきたい。たまたま優秀な人材がいたからうまくいった、ではなく、組織が持続的に高いパフォーマンスを発揮できるように、これまで以上に計画的に育成、配置できる仕組みを作りたいです。人事だけでなく、研究現場も含めた組織全体でそんなことを考えて動けるマインドに変えていきたいですね。自分は産総研のミッションに共感していますし、ミッションに一番貢献できるのは人事なんじゃないかと思っています。もちろん研究成果を生み出すのは研究者ですが、研究者のパフォーマンスを引き出すことや、生まれた研究成果を企業に橋渡ししていく連携人材をどう育てていくかも人事が考えられる。組織の屋台骨であり、改革の急先鋒でもある。人事が変われば組織が変わる。全部に関われる魅力ある仕事だと思います。

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誰も前にいない、
「研究者のマネジメント」先駆者へ。

当時は、飽き性の自分にはジョブローテーションはあっているなという程度の感覚でしたが、今考えるとこれまでの仕事は、全部今に繋がっていると思います。いろんな制度を作ったり、回したりしていく上で、人事のことだけわかっていればいいということは当然なくて。何のために人事制度を変えるのか。それは、産総研のミッションを達成するために、より効率的に研究成果を生み出して、その成果を社会へ送り出していくためなんですよね。社会課題解決や産業競争力強化という産総研ミッションを達成するためにより効率的に、研究成果を生み出し、社会へ送り出していくためなんですよね。そうなると研究現場や企業連携の仕組みを知らずに制度設計をしても、何も響かない。いろんな業務での経験がすごく大事だと思っています。結局、どの業務も「本気で取り組んでいれば、将来活きるぞ」って、それに尽きますね。仕事としては、今この人事での仕事が楽しいですし、やりがいを持ってやっています。研究所の人事って、普通の会社の人事と全然違う。大半が研究者という場所で、研究者のマネジメントは今まで体系的に考えられてきたことがありません。だから、このマネジメント手法が形になれば、ある意味先駆者ですし、他の研究機関にも展開できる。大袈裟ですが、産総研だけにとどまらず、日本全体の研究力の向上に貢献できるかも!そう考えると楽しみです。いまは、そんな考えのもと人事戦略や育成を作り込んで、産総研全体としてのパフォーマンスが上がることを目指しています。グループ長という役職から、マネージャーも見えてきたので、そこに続く若手職員たちのモチベーションを上げられるような人材になっていけたら。現場の若手職員たちがいきいきと働けて、やりたいことを突破させてあげられる時が一番楽しいですし、自分も頑張らなきゃと思いますね。

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