INTERVIEWインタビュー

研究者じゃなくても、
世の中に研究成果を
送り出せる。

  • 理系修士
  • 新卒
  • 広報
  • 産学官連携
  • 研究基盤整備
  • 社会実装
  • 研究運営支援
  • 総合職ブランディング・広報部→研究事務→スタートアップ推進・技術移転部※当時→セキュリティ・情報化推進部
  • 石原 綾夏いしはら あやか新卒
石原 綾夏さんの写真

私は、どんな生き方をしたいのか、
どんな未来を作りたいのか
考える余力を持ちながら
仕事を楽しみたい。

石原 綾夏さんの写真

2018年、新卒入所。4つの部署を経験。ブランディング・広報部では産総研の一般向け広報イベントの企画・運営を担当。研究事務では研究予算の管理、研究室のマネジメント業務に従事。スタートアップ推進・技術移転部では、現在の株式会社AIST Solutionsの業務である社会実装業務を担当。現在は、セキュリティ・情報化推進部で所内業務システムやセキュリティの管理を行なっている。
(取材日:2024年3月)

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私、総合職が向いているかも。

研究成果を、世の中に送り出せる場所で働きたい。そう感じたのは、修士学生だった頃。研究発表の展示場に産総研のブースが来ていて、総合職の方から、研究成果を社会に送り出す仕事の話を聞きました。私自身、ものごとを深く突き詰めるより、研究内容の発表やコミュニケーションをとることの方が好きだったんです。総合職、向いているかも!と思い、産総研に入所しました。入所後はブランディング・広報部で、産総研の一般向け広報イベントの企画・運営を担当。当時は新型コロナウイルス真っ只中で、半年後に開催を予定しているイベントが中止になるかもしれない状況でした。これから半年間かけて手掛けていくイベントを、なんとか形にしたい。そんな想いを込めた企画書を作りましたが、大変な状況下で、その想いは届かないまま時間が過ぎ、部署異動のタイミングになってしまいました。そこからちょうど1年が経った時、広報担当の方から連絡をいただいたんです。「石原の想いは無駄にしない」と、私が提案した要素を含めて、オンラインイベントを実現してくれました。私の想いと挑戦を、ちゃんと形にしてくれる。そんな仲間がいる環境なんだと強く感じました。ここに入って、本当によかったなと。この先も、絶対に忘れない思い出です。

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憧れの研究者の技術を、
世に送り出す道筋をつくる。

理系修士で、研究者への尊敬の念はずっと抱いていました。憧れの研究者を、そばで支えたい。そんな想いがあったので、研究者が生み出した技術の社会実装を支えるスタートアップ推進・技術移転部(当時)で経験した仕事は、とても印象に残っています。当時の業務は今、株式会社AIST Solutionsという産総研の企業連携を担うグループ法人に移っており、産総研の総合職がそちらに出向して業務にあたっています。民間企業との連携や新規事業創出をメインで進めている組織で、社会実装に向けた、出口に1番近い仕事です。当時の部署では、スタートアップ支援とその制度づくりを行っていて、私は制度づくり担当。経営方針に基づいた、組織取組型スタートアップ創出の制度づくりに従事していました。社会課題解決と事業化の両立のためには、高成長が期待できる創業テーマを選ばなくてはなりません。そのため、案件発掘がとても重要です。私は、案件発掘に関わる制度設計や外部事業者のプログラムの活用など、スタートアップ創出のための新たなスキームを確立しました。案件発掘後は、事業計画のブラッシュアップやベンチャーキャピタルへの提案を行います。研究者の技術が世に出るまでの道筋をつくる、それが総合職としての大きな役割であり、やりがいでしたね。

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何事もない日々をつくる、
めちゃくちゃかっこいい仕事。

今はセキュリティ・情報化推進部に所属しています。うちの部、基本的に目立ちません。でも、それでいいんです。それがあるべき姿であり、皆さんが何事もなく日々業務ができるよう、裏でサポートするのはめちゃくちゃかっこいいなと思っています。最近だと、全職員に対して7,000台分のスマホを、設計から導入まで行いました。特に、設計をゼロから考えるのはかなり苦労しました。実はこれまで、業務用モバイル電話機としてはガラケーを使っていたので、スマホの導入は産総研史上初めての取り組みでした。プライベートでスマホを使っていても、その設計を考えることってないですよね。産総研では機密性の高い情報を扱うので、セキュリティ面は確実に担保した上で、使いやすさも上げないといけない。この2つを軸に「どこまで機能制限をかけるか」、「このアプリは表示させるべきか」など、設定項目を一つずつ考えていきました。期限は決まっているので、もう走りながら勉強しましたね。スマホの導入によりスムーズにやり取りができるようになり、すでに良い影響が出ています。個人の裁量権や扱う業務の規模感の大きさは産総研の総合職のやりがいですが、このプロジェクトを設計から導入まで先導できたのは、私の中でも特にインパクトの大きな仕事でした。

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人生に余白を持って、
変化を楽しみながら前に進みたい。

働くってなんだろう。私は、どんな生き方をしたいのか、どんな未来を作りたいのか考える余力を持ちながら仕事を楽しみたい。その意味で、産総研で良かったなと思います。福利厚生面では、この前、結婚休暇を使わせていただきました。制度やバックアップ体制にはかなり救われていて、これから家族が増えても心配なさそうだと感じています。自分の変化としては、最近、クリエイティブリーダーシップ研修や産総研デザインスクールを受講しました。自分の殻を破りたかったんですよね。どうしても、枠の中で仕事をしている気がして、このままだと良くないなって。変わりたいと思って参加しましたが、自分だけでなく、参加している皆さんの変化も見られたのが、本当に良かったです。私は、人を動かし変えていけるような人になりたい。そう考える今は、人材育成にも興味があります。そんな部署にも行けたらいいですね。産総研には、望めばたくさんのチャレンジ環境がありますし、人生を楽しめる余白があります。私もまだまだ可能性を広げていきたいです。

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