日本社会に影響を与えるためには、
何が1番いいんだろう。
社会をより良く動かしたい。昔から社会貢献への強い想いがあり、大学では社会福祉学を専攻しました。在学中、児童養護施設に養育実習へ行った際、目の前の一人に対して深くサポートができた一方で、影響を与えられる範囲の狭さに課題も感じていました。より大きく広い影響を与えるには、どうしたら良いか。そんな時、「技術」というものに関心を持ち、産総研だからこそできることがあるのではないかと感じました。技術力は日本の大きな強みですが、民間企業だと社会貢献と自社利益とのバランスを取りながら研究をするのが難しい。社会への貢献を第一目標とする産総研は、私にとってとても魅力的でした。それが、文系ながら研究所を選んだ理由です。入所後は、ファシリティマネジメント部に配属。研究成果の社会実装には、技術だけではなく、組織全体を裏方で支える力と、技術を社会に送り出す仕組みが必要です。ファシリティマネジメント部はまさに、研究や組織全体を裏方で支える力でした。予算の執行判断などの仕事は、組織全体により良い影響を届けることができる。自分は研究をすることはできないけれど、研究環境や基盤の整備を通して日本全体に大きな影響を与えられる組織はここしかないという大きなモチベーションのもと、働いていました。