INTERVIEWインタビュー

社会福祉を学んだ僕が、
研究所ではたらく意味。

  • 文系学部
  • 新卒
  • 社会貢献
  • 研究基盤整備
  • 総務
  • 総合職 ファシリティマネジメント部→業務改革推進室
  • 松波 大暉まつなみ ひろあき新卒
松波 大暉さんの写真

自分の仕事が
どれくらいの影響を与えられるかが、
大きなモチベーションにつながる。

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2020年、新卒入所。ファシリティマネジメント部で産総研施設の新設・改修・整備、予算管理の仕事を経て、業務改革推進室へ。業務効率化における他部署からの相談対応、社内のITシステム構築など、バックオフィスの仕事をメインに行っている。
(取材日:2024年4月)

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日本社会に影響を与えるためには、
何が1番いいんだろう。

社会をより良く動かしたい。昔から社会貢献への強い想いがあり、大学では社会福祉学を専攻しました。在学中、児童養護施設に養育実習へ行った際、目の前の一人に対して深くサポートができた一方で、影響を与えられる範囲の狭さに課題も感じていました。より大きく広い影響を与えるには、どうしたら良いか。そんな時、「技術」というものに関心を持ち、産総研だからこそできることがあるのではないかと感じました。技術力は日本の大きな強みですが、民間企業だと社会貢献と自社利益とのバランスを取りながら研究をするのが難しい。社会への貢献を第一目標とする産総研は、私にとってとても魅力的でした。それが、文系ながら研究所を選んだ理由です。入所後は、ファシリティマネジメント部に配属。研究成果の社会実装には、技術だけではなく、組織全体を裏方で支える力と、技術を社会に送り出す仕組みが必要です。ファシリティマネジメント部はまさに、研究や組織全体を裏方で支える力でした。予算の執行判断などの仕事は、組織全体により良い影響を届けることができる。自分は研究をすることはできないけれど、研究環境や基盤の整備を通して日本全体に大きな影響を与えられる組織はここしかないという大きなモチベーションのもと、働いていました。

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「めんどくさ!」が、
業務改善のワクワクポイント。

ファシリティマネジメント部を経て、今は業務改革推進室にいます。業務改善の仕事って、悪いことがいっぱいあるのではなくて、より良くできることがいっぱいある。別部署の方から改善の相談を受ける時に「こんなことをやってるのか、めんどくさ!」と思うと、ワクワクします。自分だったら、どう改善するだろう。そのときが、一番モチベーションを感じますね。業務改革推進室に配属されて3年間は、コロナ禍で紙の業務をなるべく廃止するために、文書管理システムのシステム再構築を実施。所内の承認決裁行為も、電子決裁に変えたことで、研究者や研究所全体の事務処理における時間や労力を大幅に削減できました。現在の仕事では、研究者との直接的な関わりは他の部署より少ないです。でも、研究現場から遠いからこそ、誰か一人や特定の部署ではなく、産総研全体や全ての研究者に影響を与えられるのは良いところ。目に見える一人ひとりを支援するのではなく、面で全体を支援するイメージですね。「このシステム、便利でいいね」と言ってもらえることや、システムのモニタリングから研究者の皆さんも便利に使ってくれる様子がわかるのは、嬉しく思いますし、やりがいですね。

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自分がいる意味を考えて、
付加価値をつける面白さ。

組織運営に関わる面白さは、自分に与えられた仕事の先にある、付加価値を考えられること。大きい組織なので、目の前の作業は小さなものもありますが、何を目的とした仕事なのか、なぜ自分が行うのか、をいつも考えています。入所1年目の時、上司に「自分が何でここにいるのかを考えて、仕事をするんだ」と言われたことが記憶に残っていて。たとえ面倒な仕事でも、その先に何があるのか分かっていれば、目先の面倒くささも減りますし、仕事の目的を考えた時、「こういう風にやっても良くない?」といった業務改善のアイデアも思い浮かびます。この仕事は、「うまくいかないことを、うまくいくように調整する」ということ。その調整には時間がかかりますが、より良くしていけば自分も楽になるし、組織としても良いものが生み出せる。研究者が研究により従事できる時間を生み出すために、自分がアイデアを出して実現させることが役目なので、形になると嬉しいですし、付加価値が発揮される瞬間だなと思います。

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やりたいことは、
楽しむ過程で見つけていく。

産総研で働いて感じるのは、組織の「スピード感」です。公的機関は利益を追いかけない分、民間企業と比べると社会のスピードにそこまで合わせる必要はないと思われがちですが、そうではないです。研究とその社会実装をより加速させるためには、社会についていく姿勢が必要だし、むしろ産総研は引っ張る立場にいます。産総研は国の組織ではありますが、変化に強いですね。臨機応変に対応できる行動力がある人、頭の回転が早い人も多いですし、意志を持って進める力があるなと思います。総合職は、「総合」と言われるくらいなので、色々なことを知って、自分の価値を発揮していく必要があると思っています。どんな強みの人でも働けるのが産総研の良さだと思うので、人事異動の中で強みや合うフィールドを見つけられるのはいいところです。強みがその時点では80点でも、「ここだ!」と思ったら伸ばせる。社会人になってからも、強みは見つかるんですよね。私もなんでも楽しみ、やってみる過程の中で、やりたいことが見つかっていく感覚です。そんな機会を通して、この先もやりたいことを見つけていけるのは、モチベーションになりますね。新しく入る皆さんにも、いろんなことに興味を持って、刺激をもらいながら進んでいって欲しいと思います。

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