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発表・掲載日:2003/02/26

働く人間型ロボット

-「人間協調・共存型ロボットシステムの研究開発」成果を発表-

ポイント

  • 人間と共に、又は人間に替わって働く5分野での人間型ロボットの応用例開発を完了
  • 実施テーマは「対人サービス作業」「留守宅管理作業」「人間との共同作業」「建設機械の代行運転作業」「プラントの保守・点検作業」の5種類
  • 新型プラットフォーム「HRP-2」の開発と、それにより作業を実現
  • 21世紀の巨大産業創出に向けた礎となる成果

概要

 経済産業省は、1998年度から5ヵ年計画で「人間協調・共存型ロボットシステムの研究開発」【プロジェクトリーダー 井上 博允 教授(東京大学)】( HRP:Humanoid Robotics Project )を推進している。HRPは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)【理事長 牧野 力】からの委託事業として推進し、財団法人 製造科学技術センター(MSTC)【理事長 亀井 俊郎】を管理法人として、独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)【理事長 吉川 弘之】との共同研究により実施してきた。

 HRPは前・後期から成り、前期2年間で研究の共通基盤となるプラットフォーム(人間型ロボットHRP-1、遠隔操作コックピット、仮想ロボットプラットフォーム)を開発した。これを用いて、後期3年間では5つの応用分野【(1)対人サービス分野 (2)ビル・ホーム管理サービス分野 (3)屋外共同作業分野 (4)産業車両等代行運転分野 (5)プラント保守分野】の応用研究開発を推進した。参加企業は下記に示す通りである。

 来る平成15年3月末にて後期も完了するため、応用研究開発の最終成果をデモの形で発表する運びとなった。成果の詳細については、(1)~(5)の各応用分野の説明資料を参照されたい。

 (1)人間型ロボットによる介護支援作業の実現
 (2)人間型ロボットによる留守宅管理作業の実現
 (3)人間と人間型ロボットの共同作業の実現
 (4)人間型ロボットによる「産業車両代行運転」を実現
 (5)人間型ロボットによるプラントの保守・点検を実現


研究の背景

 我が国の産業用ロボットの市場規模は、世界最大であるとは言え、1980年代から年間5,000億円~6,000億円程度で横ばい状態にある。その最大の理由は、「ロボットに出来る仕事の種類が増えなかったこと」にある。

 HRPは、これまでのロボットとは全く形態・機能の異なる人間型ロボットを対象とし、その応用分野を研究開発することにより、新たなロボット市場を切り開く「働く人間型ロボット」の実現可能性を世の中に示すものである。20世紀最大の商品の一つは自動車であったが、人間型ロボットは21世紀最大の商品の一つになる可能性を秘めており、HRPはその第一歩となるものと期待されている。

今後の予定

 本プロジェクトは平成15年3月で完了するが、平成14年度からNEDO の基盤技術研究促進事業の一環として「実環境で働く人間型ロボット基盤技術の研究開発」を実施しており、HRP-2の更なる機能向上を図る予定である。

参加企業

前期参加企業

後期参加企業

ロボットプラットフォーム

本田技研工業株式会社

プラント保守分野

三菱重工業株式会社

遠隔操作プラットフォーム 川崎重工業株式会社 対人サービス分野 株式会社日立製作所
松下電工株式会社 松下電工株式会社
ファナック株式会社 産業車両等代行運転分野 川崎重工業株式会社
仮想ロボットプラットフォーム 株式会社日立製作所 東急建設株式会社
富士通株式会社 ビル・ホーム管理サービス分野 富士通株式会社
注)独立行政法人産業技術総合研究所は、前期「仮想ロボットプラットフォーム」、後期「産業車両等代行運転分野」、「屋外共同作業分野」に参加 綜合警備保障株式会社
屋外共同作業分野 株式会社安川電機
清水建設株式会社
川田工業株式会社



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