国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(以下「G-QuAT」という)堀部雅弘 副センター長は、IEC/ISO JTC 3 WG12「量子コンピューティングのベンチマーク」においてコンビーナ(主査)に就任しました。
IEC(国際電気標準会議)およびISO(国際標準化機構)は、量子技術の急速な進展と社会実装の加速を受け、国際的な標準化の枠組みを整備するため、2024年1月に合同専門委員会JTC 3を設立しました。対象分野は、量子情報技術、量子計測、量子源、量子検出器、量子通信、基礎量子技術など多岐にわたります。
日本では、一般社団法人量子技術による新産業創出協議会(Q-STAR)がJTC 3の国内審議団体として承認され、産業界や有識者と連携しながら、国際標準化活動を主導しています。さらに、G-QuATがホストを務める形で、2025年5月26日から29日まで第3回国際会合を開催し、日本は積極的に議論を牽引しました。
この国際会合には、24か国から約120名の専門家が参加し、量子技術に対する国際的な関心の高さが改めて示されました。量子技術は、次世代の産業基盤や安全保障、通信、計算技術に直結する重要分野であり、国際的なルール形成が急務とされています。
本コンビーナ就任を通じて、産総研は今後も量子技術の国際標準化に貢献し、日本の技術力と知見を世界に発信してまいります。
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
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