国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下、産総研という)は、2025年8月5日、つくばセンター内(茨城県つくば市)に整備した「バイオものづくり研究棟」の開所式を開催しました。
本研究棟は、バイオエコノミー分野における我が国の国際競争力強化と、持続可能な産業創出の中核拠点として整備されたものです。産総研が有する微生物資源の探索・活用技術や微生物構築技術を核とし、国内最大規模のバイオものづくりプラットフォームとして、本格的な稼働を開始します。
開所式には、経済産業省や新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のほか、大学や関連企業などから多くのご来賓にご臨席いただき、「多様な技術領域を有する産総研の総合力を活かした拠点形成に期待する」、「この拠点で生まれるシーズが社会実装に繋がることを願っている」など力強い祝辞を頂戴しました。ご来賓と産総研幹部による鏡開きも行われ、晴れやかな雰囲気の中で門出を祝いました。
開所式に続いて実施された施設内の見学ツアーでは、出席者の皆さまから、革新的な研究開発の推進拠点として、また多様な産学官連携の場としての高い関心と期待が寄せられました。
本研究棟では、産総研の量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)、AI橋渡しクラウド(ABCI)、マテリアル・プロセスイノベーションプラットフォーム、計量標準総合センター、知財・標準化推進部などと連携し、研究から社会実装、標準化までを一体的に推進します。
また、企業が占有利用できる居室・実験室に加え、多数のオープンコミュニケーションスペースなども整備し、多様なプレイヤーが集う産学官連携の拠点として活用していきます。
今後も産総研は、次世代バイオものづくり技術の研究開発と社会実装の加速に向けて、当研究所の総合力を活かして取り組んでいきます。
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
ブランディング・広報部 報道室
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