産総研:ニュース

お知らせ記事2020/12/14

Jリーグのクラブハウス・スタジアムなどにおける感染予防のための調査について

掲載日:2020/11/20
更新日:2020/12/14
 

調査の背景と概要

スタジアムのような大規模施設でのイベントにおいては、観戦などに訪れる観客だけでなく、選手やスタッフのクラブハウスやスタジアムにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染リスクを把握し、低減することが重要です。

産業技術総合研究所(以下「産総研」という)は、公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(以下「Jリーグ」という)と連携し、モンテディオ山形、FC今治、北海道コンサドーレ札幌、川崎フロンターレの協力のもと、クラブハウスやスタジアムにおける、感染予防のための調査を2020年11月21日(土)から開始しております。

本調査では、クラブハウスやスタジアムなどの選手やスタッフなどが活動する場所に、CO2(二酸化炭素)計測器を設置してCO2濃度の変化を調べるとともに、クラブハウスのミーティングルームなどに人の頭の軌道を記録するセンサーを設置し選手・スタッフの部屋内での行動を調べます。また、CO2計測器を設置した場所に出入りした人数、滞在時間を記録します。試合時にはスタジアムの客席などにも、CO2計測器を設置します。

産総研が蓄積してきた知見をもとに、得られたデータからクラブハウスやスタジアムなどで、どのような活動が密接、密集、密閉になりやすいかを確認することにより感染拡大防止に繋げます。

なお、本調査は情報・人間工学領域 人工知能研究センター、エネルギー・環境領域 安全科学研究部門および地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門の3研究ユニットの連携により実施します。

 

調査場所

クラブハウス、スタジアムなどの選手・スタッフ・観客が利用する場所(ミーティングルーム、更衣室、トレーニングルーム、スタッフルームなど)

 

設置機器など

  • CO2計測器:10か所程度設置
  • リアルタイムに人の位置だけを測定し、3次元的な頭の軌道を記録するセンサー:1、2か所程度設置
    (センサーはクラブハウス内のミーティングルームなど選手・スタッフが利用する場所にのみ設置します。)
CO2計測器の写真

CO2計測器

設置状況のイメージ写真

CO2の濃度と人数変化のイメージ図

センサで得られる情報のイメージ図

人の位置を計測するセンサー

得られるデータのイメージ図

機器による情報処理(映像は取得せず人の位置のみ記録)

 

スタジアムでの調査日程

  • 2020年11月22日(日)2020明治安田生命J3リーグ 第29節
    FC今治 VS 福島ユナイテッドFC(ありがとうサービス.夢スタジアム)
  • 2020年11月25日(水)2020明治安田生命J2リーグ 第36節
    モンテディオ山形 VS ツエーゲン金沢(NDソフトスタジアム山形)
  • 2020年12月5日(土)2020明治安田生命J1リーグ 第31節
    北海道コンサドーレ札幌 VS セレッソ大阪(札幌ドーム)
  • 2020年12月13日(日)2020明治安田生命J2リーグ 第40節
    モンテディオ山形 VS ファジアーノ岡山(NDソフトスタジアム山形)
  • 2020年12月16日(水)2020明治安田生命J1リーグ 第33節
    川崎フロンターレ VS 浦和レッドダイヤモンズ(等々力陸上競技場)
 

お問い合わせ先

広報部報道室
Eメール:webmaster-ml*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)