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発表・掲載日:2002/04/11

産総研 透明な光触媒薄膜の開発に成功

- 大型窓ガラスなどにすぐにでも実用化 -


概要

  独立行政法人 産業技術総合研究所 セラミックス研究部門【部門長 亀山 哲也】 メソポーラスセラミックス研究グループ【グループ長 野浪 亨(のなみ とおる)】は、大きな光触媒活性を示す複合薄膜の新しい製造方法を開発した(特許出願中)。この薄膜は透明度が高く(写真1)、高密度、高純度でしかも高均一性を有し基材に強固に接合するため、初めてメートルサイズの大型住宅用窓ガラスやレンズに応用できるようになった。これによってシックハウス症候群対策、坑菌、防汚などの環境浄化目的に使用できる。

 熱に弱い、あるいは昇温-降温による素材の劣化を避けたい素材や、従来の技術では薄膜の形成が困難であった基材についても光触媒機能を有する膜を作る事ができる。技術はほとんど完成しており、すぐにでも実用化フェイズへ移行できる。情報開示や技術移転を希望する企業があれば連携を進めていく意向である。

透明な光触媒薄膜の写真
写真1


研究の内容

 今回開発した技術は、従来の手法とは異なり低温で焼成できるため光触媒薄膜を直接形成することができる。熱に弱い、あるいは昇温-降温による素材の劣化を避けたい素材や、従来の技術ではチタニアを結晶化させることが困難であった基材についても光触媒機能を有する膜を作る事が可能である。

 本技術の特徴は以下の通りである。

  1. 製膜処理が簡便でスケールアップも容易。
  2. 基材の外形によらず膜厚は一定。
  3. 基材の化学組成に影響されることなくチタニア薄膜が得られる。
  4. 耐熱温度が低い基材の上にも製膜できる。
  5. 膜厚をナノメートルオーダーで制御できる。
  6. 膜は透明で、膜による可視光領域の透過率の低下は10%程度である。

 低コストで生産することが可能で、製造が容易であることから多方面に応用が可能である。情報開示や技術移転等を希望する企業があれば連携を進めていく意向である。





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国立研究開発法人産業技術総合研究所