地圏資源環境研究部門 村尾 智 上級主任研究員は、長年にわたるモンゴル国との研究協力が認められ、同国より勲章を授与されました。この叙勲はモンゴル国大統領令2015年第75号によります。授与されたのは、ナイラムダル(友好)勲章といい、モンゴルとの関係強化に貢献した外国人に与えられる勲章の一つです。叙勲式は9月14日に駐日モンゴル国大使館で行われ、ソドブジャムツ・フレルバータル大使により勲章を授与されました。
村尾上級主任研究員は1992年に、通商産業省(現経済産業省)からモンゴルに派遣され、レアメタル資源の探査に関する研究を行いました。1997年にはJICA短期派遣専門家として、分析技術の指導を行いました。1999年までは資源探査に関する協力でしたが、その後は環境問題の専門家として関わりました。特に、貧困層が産金地帯に群がって、環境破壊や社会問題を引き起こす「人力小規模採掘(スモールスケールマイニング)」について、モンゴル側と共同でフィールド調査を行い、科学的なデータの取得と、データに基づく提言を行っています。
村尾上級主任研究員はウランバートル科学大学の客員教授も務めており、この受賞を機に産総研とモンゴル側学術機関の協力が大きく進むと期待されます。
地圏資源環境研究部門 地圏環境リスク研究グループ 村尾 智 上級主任研究員(左)とモンゴル国 ソドブジャムツ・フレルバータル大使 |
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ナイラムダル(友好)勲章
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