工業標準化事業表彰(経済産業大臣表彰)
田中 充(フェロー)
[受賞理由]
日本工業標準調査会計測計量技術専門委員会及び基本技術専門委員会の委員長として、124規格の制定・改正を審議し、工業標準化に尽力。また、ISO/TC229(ナノテクノロジー)及びISO/TC256(顔料、染料及び体質顔料)においてエキスパートを務め、国内意見の取りまとめや我が国の意見を反映した国際規格の制定に貢献。さらに、ISO/TC12(量及び単位)において、エキスパートと国内審議委員会委員長を務め、量及び単位に関する国際標準化及びJIS化に多大な貢献。
標準化貢献者表彰(産業技術環境局長表彰)
藤本 俊幸(計測標準研究部門 副研究部門長)
[受賞理由]
ISO/TC229 (ナノテクノロジー)においてWGコンビーナやコンビーナ補佐を務め、日本提案を含むTS(技術仕様書)やTR(技術報告書)の発行に貢献。これらの標準により、試験試料の特性が規定され、安全性試験の質向上を通じた適正かつ効率的なナノ材料の管理が行えるようになった。また、計測手法の国際標準化により、高品質な日本製品を国際的にアピールできる基盤を構築するなど、ナノテクノロジーの国際標準化に大きく貢献。
国際標準化奨励者表彰(産業技術環境局長表彰)
小林 吉之(デジタルヒューマン工学研究センター 健康増進技術研究チーム 主任研究員)
[受賞理由]
ISO/TC159(人間工学)/SC3(人体計測と生体力学)の国際幹事を2010年から務め、制定4件、見直し10件の規格審議をはじめ、円滑な会議運営に貢献。また、国内対策委員会にも参画し、国際会議への参加経験を生かして規格案検討に貢献するとともに、日本提案の2件について国内外で調整を行い、NWIP(新作業項目提案)採用からCD(委員会原案)への進展に貢献。若手でありながら自身の研究実績を生かし、国際幹事等の責任ある業務をこなしていることから、今後も人間工学分野での国内外での規格作成や後進の指導等での活躍が大いに期待される。
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