受賞

2012/10/19

第22回つくば奨励賞(実用化研究部門)を受賞

 平成24年10月17日につくば国際会議場において、第23回つくば賞・第22回つくば奨励賞の表彰式が行われ、つくば奨励賞(実用化研究部門)を計測標準研究部門 計量標準システム科 化学計量システム研究室の齋藤 剛 主任研究員と井原 俊英 研究室長が受賞しました。

 つくば賞・ つくば奨励賞は、財団法人茨城県科学技術振興財団とつくばサイエンス・アカデミーが主催しているもので、茨城県内において、科学技術に関する研究に携わり、世界的な評価を受けた顕著な研究成果を収めた者を表彰することにより、科学技術の振興に寄与することを目的として創設された賞です。

つくば奨励賞(実用化研究部門)

齋藤 剛 主任研究員
井原 俊英 研究室長

受賞テーマ:「定量NMR法による革新的計量トレーサビリティ供給システムの開発」

受賞内容:
 現在では2,000を超える有害物質が規制の対象となっており、正確な試験・検査に必要な実用標準物質の不足という問題を抱えていた。受賞者らは、有機化合物の構造を調べることに利用されていた核磁気共鳴(NMR)法の信号強度が、共鳴している核の数に比例することに着目し、核の数による実用標準物質の迅速定量法を考案した。NMRの定量精度を向上させることにより、水素の信号強度の基準となる国家標準物質から、多様な有機化合物において実用標準物質の評価を可能とし、水素核(1H)の数に基づく分子構造に依存しない新しい計量トレーサビリティ供給システムの構築に成功した。

齋藤 剛 主任研究員と井原 俊英 研究室長の写真

齋藤 剛 主任研究員(中央左)、井原 俊英 研究室長(中央右)