お知らせ

お知らせ記事2024/03/05

ディープテック分野の若手人材支援事業「覚醒プロジェクト」令和6年度の公募開始
-若手による独創的な発想や優れた技術シーズの具現化を目指す研究開発-

ポイント

  • 社会課題解決に大きな影響を与えるような独創的な研究テーマを若手から募集し、採択されたテーマの社会実装化に向けた研究支援を実施
  • トップ研究者による伴走、産総研の最先端研究施設を無償利用、1研究テーマにつき300万円の支援
  • 令和6年度はAI、生命工学、材料・化学、量子の研究テーマを公募開始!(5/7締切)

「覚醒プロジェクト」の公式ウェブサイト(https://kakusei.aist.go.jp/r6

図

 

概要

国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下、「産総研」という)では、ディープテック分野の研究開発を積極的に推進し、社会課題解決を目指しています。そこで、若手人材の持つディープテック分野の独創的な発想や優れた技術シーズを掘り起こし、具現化するための研究開発支援として、「覚醒プロジェクト」を令和5年より開始しました。本プロジェクトによる若手人材への支援により、プログラム、論文、学会発表などの成果が創出され、将来的には産業界への優秀な研究人材の輩出が期待されます。令和6年度事業のプロジェクトの詳細と応募要領は、2024年3月5日(13時)覚醒プロジェクトの公式Webページ(https://kakusei.aist.go.jp/r6)に掲載しました。

 

本プロジェクトの社会的背景

ディープテック・スタートアップに挑戦する独創的な発想を持つ若手人材にとって、その発想を形にするための研究開発を行って技術シーズ化するためには多くの障害があり、独力で技術シーズ化の競争を勝ち抜くことは困難を極めます。経済産業省では世界で戦えるディープテック・スタートアップを創出することを目指し、関連施策を推進しています(経済産業省 産業技術環境局、令和5年2月20日、「ディープテック・スタートアップ関連の施策集」)。この一環として、産総研ではディープテック分野の高度研究人材を育成するため、令和5年に本研究開発プロジェクトを創設しました。

 

本プロジェクトの概要

本事業では、4つの研究領域(AI、生命工学、材料・化学、量子)について、独創的かつ斬新なディープテック研究の開発テーマを募集します。

【対象者】
大学院生、社会人:大学や研究機関、企業等に所属していること。
2024年4月1日時点で、学士取得後15年以内であること。
【応募受付期間】
2024年3月18日(月)〜2024年5月7日(火)
【審査(書面・面接)・契約】
2024年5月審査、6月契約
【研究開発期間】
2024年7月1日(月)〜2025年3月31日(金) 9ヶ月間
【支援内容】
  • 1研究テーマあたり300万円程度の事業費(給与+研究費)を支援
  • AI橋渡しクラウド(AI Bridging Cloud Infrastructure, ABCI)やマテリアル・プロセスイノベーション プラットフォーム(Materials Process Innovation, MPIプラットフォーム)などの産総研保有の最先端研究施設を無償利用
  • トップレベルの研究者であるプロジェクトマネージャー(PM)による指導・助言
  • 事業終了後もPMや参加者による情報交換の場(アラムナイネットワーク)への参加
【応募方法などの詳細】
本プロジェクトのHP(https://kakusei.aist.go.jp/r6)をご確認ください。
 
 

用語解説

ディープテック
特定の自然科学分野での研究を通じて得られた科学的な発見に基づく技術であり、その事業化・社会実装を実現できれば、国や世界全体で解決すべき経済社会課題の解決など社会にインパクトを与えられるような潜在力のある技術。(経済産業省 産業技術環境局、「ディープテック・スタートアップ支援事業について」より引用)[参照元へ戻る]
 

本件問い合わせ先

国立研究開発法人 産業技術総合研究所
ブランディング・広報部 報道室
E-mail:hodo-ml*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)