産総研 - ニュース お知らせ

2021/12/16

産総研技術移転ベンチャー プロテオブリッジ株式会社へ出資いたしました

国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という。)は、2021年12月8日に産総研技術移転ベンチャーのプロテオブリッジ株式会社【本社:東京都江東区、代表取締役 熊谷 亮】(以下「プロテオブリッジ」という。)への出資を行いました。
本出資を契機としたプロテオブリッジにおける民間資金調達の加速を通じ、産総研の研究成果を活用した事業による関連産業の発展に期待しております。

 
産総研移転技術の概要:

産総研からプロテオブリッジに移転した技術は、ヒト細胞内で働くタンパク質の発現ライブラリを基に、タンパク質アレイを作製する技術です。生体内に近い状態のアレイで免疫反応や薬との結合を再現することにより、新薬探索や医療診断等におけるタンパク質相互作用の新たな情報の提供に貢献するものです。

プロテオブリッジ株式会社の事業概要:

プロテオブリッジは、産総研から移転した技術を中核に、ヒトタンパク質機能を網羅的に解析し、自己免疫疾患等に関する抗体反応データなどを医療診断や創薬研究等に提供するサービス、受託検査サービス等を展開しています。

プロテオブリッジ株式会社の概要:

社名:プロテオブリッジ株式会社
代表取締役:熊谷 亮
設立:2018年1月
事業内容:
・タンパク質アレイ製造、受託検査事業など

関連情報:
用語の説明:
◆産総研技術移転ベンチャー:
産総研の研究成果を活用した事業を実施する企業。創業から5年以内の申請に対し、審査の上「産総研技術移転ベンチャー」の称号を付与している。
(参考)産総研におけるベンチャー創業の実績 [参照元へ戻る]
◆タンパク質アレイ:
ヒトなどのタンパク質をガラスなどアレイ基板に高密度で搭載し、生体内で起こる抗原抗体反応等を解析するもの。 [参照元へ戻る]
◆自己免疫疾患:
抗体が自己の正常細胞にまで反応し攻撃してしまい発生する疾患の総称。一般に診断法が確定しておらず治療が困難とされ、難病指定されるものが含まれる。 [参照元へ戻る]