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お知らせ

2021/10/11

政府の技術実証における大規模イベントの感染予防のための調査
-10月6日 YBCルヴァンカップ準決勝における調査結果速報-

10月6日(水) YBCルヴァンカップ準決勝(豊田スタジアム、名古屋グランパスエイト対FC東京)におけるマスク着用率とソーシャルディスタンスの計測結果を速報します。

・経緯
産総研は、政府、日本サッカー協会(JFA)、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)による「ワクチン・検査パッケージ」に関する技術実証1)において、観客による感染予防対策の実施状況を調査2)を実施しています。
技術実証の第一弾として、Jリーグおよび名古屋グランパスエイトと連携して、10月6日の本試合において以下の調査を実施しました。

  • ワクチン接種証明・陰性証明チェックブースなどにおける密の程度を評価するため入場者間の平均距離をレーザーレーダーによって測定。
  • ワクチン接種普及後の観戦時の観客の感染予防対策の状況を把握するため、通常席およびワクチン・検査パッケージ席(ワクチン接種証明・陰性証明チェックブースでのチェックを通過した人のための座席)の観客を対象に、観戦時のマスクの着用率をカメラ撮影・AI解析を用いて評価。

なお、本報告は1試合のみの結果であり、今後も継続して調査し、結果を取りまとめます。また、本報告は速報のため、今後、数値などが修正される可能性があります。

・カメラによるマスク着用率の計測結果
試合におけるワクチン接種普及後の通常座席での観客のマスク着用率をカメラ撮影とAIによる画像解析を用いて評価しました(図1)。試合中のマスク着用率は、平均で93%であり、ワクチン接種普及前と比べて大きな変化はありませんでした(図2)。また、スタジアム内のワクチン・検査パッケージ席でのマスク着用率も試合中で93%と通常座席と同程度でした(図2と3)。
1試合のみの調査結果ですが、ワクチン接種が進み、緊急事態宣言などが解除された状況下での試合でも、ワクチン接種済の観客や事前検査での陰性が証明されている観客も含め、マスク着用率は従前に比べ大きな変化はありませんでした(図2)。

カメラでの撮影範囲およびAIによる画像認識技術でのマスク検出状況

図1 カメラでの撮影範囲(左)およびAIによる画像認識技術でのマスク検出状況(右)

AIによる画像認識技術を用いた平均マスク着用率

*ワクチン席:ワクチン接種証明・陰性証明チェックブースでのチェックを通過した人のための座席

図2 本試合のマスク着用率(赤枠内の上2結果)と既報の5試合(4/3とその下の計5結果)におけるAIによる画像認識技術を用いた平均マスク着用率(調査はすべて2021年)

試合中のマスク着用率の時系列の変化例

図3 試合中のマスク着用率の時系列の変化例

・レーザーレーダーによるソーシャルディスタンスの計測結果
ワクチン接種証明・陰性証明チェックブースにおける入場者間の平均距離をレーザーレーダーにより計測しました(図4、5)。図5は試合開始の1時間30分前から試合開始までの時間帯でのチェックの待ち人数と各人の半径2 m以内にいる平均人数の推移を示します。平日の夜の時間帯ということもあり、試合開始10分前が最も混雑しています。混雑時間帯であっても半径2 m以内の平均人数は2人ほどであり、密集は発生していないことが確認できました。

レーザーレーダーでの撮影状況および人流の測定状況

図4 レーザーレーダーでの撮影状況(左)および人流の測定状況(右)。右図の輝点は人、線は人の動き、円は半径1mを示します。

ワクチン接種証明・陰性証明チェックブースの待ち人数と混雑具合

図5 ワクチン接種証明・陰性証明チェックブースの待ち人数と混雑具合

1) ワクチン接種が進む中における日常生活の回復に向けた特設サイト|内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室
2) 産総研:政府の実証試験における大規模イベントの感染予防のための調査を実施 -日本代表戦やJリーグ公式試合において技術実証-

お問い合わせ先

人工知能研究センター 社会知能研究チーム
研究チーム長 大西 正輝 E-mail:onishi-masaki*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)
地圏資源環境研究部門 地圏化学研究グループ
研究グループ長 保高 徹生 E-mail:t.yasutaka*aist.go.jp(*を@に変更して使用してください。)

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国立研究開発法人産業技術総合研究所