スタジアムのような大規模施設でのイベントにおいては、観戦などに訪れる観客だけでなく、選手やスタッフのクラブハウスやスタジアムにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染リスクを把握し、低減することが重要です。
産業技術総合研究所(以下「産総研」という)は、公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(以下「Jリーグ」という)と連携し、モンテディオ山形、FC今治、北海道コンサドーレ札幌、川崎フロンターレの協力のもと、クラブハウスやスタジアムにおける、感染予防のための調査を2020年11月21日(土)から開始しております。
本調査では、クラブハウスやスタジアムなどの選手やスタッフなどが活動する場所に、CO2(二酸化炭素)計測器を設置してCO2濃度の変化を調べるとともに、クラブハウスのミーティングルームなどに人の頭の軌道を記録するセンサーを設置し選手・スタッフの部屋内での行動を調べます。また、CO2計測器を設置した場所に出入りした人数、滞在時間を記録します。試合時にはスタジアムの客席などにも、CO2計測器を設置します。
産総研が蓄積してきた知見をもとに、得られたデータからクラブハウスやスタジアムなどで、どのような活動が密接、密集、密閉になりやすいかを確認することにより感染拡大防止に繋げます。
なお、本調査は情報・人間工学領域 人工知能研究センター、エネルギー・環境領域 安全科学研究部門および地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門の3研究ユニットの連携により実施します。
クラブハウス、スタジアムなどの選手・スタッフ・観客が利用する場所(ミーティングルーム、更衣室、トレーニングルーム、スタッフルームなど)
広報部報道室
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