発表・掲載日:2026/09/28

蛍光イメージングとMRIの両方で使えるイメージング材料を新たに開発

-水に溶ける「光るラジカル」が二つのイメージング技術に応用できることを世界で初めて実証-

FIやMRIは、体内での薬剤の行方や腫瘍等の場所の特定、がん手術におけるがん細胞の見える化など、基礎研究だけでなく臨床的にも重要な技術です。赤色-近赤外領域の光を発する発光ラジカルは、その性質からFIとMRIの両方で使用できるイメージング剤として期待されています。九州大学 先導物質化学研究所のアルブレヒト建 准教授、大学院 総合理工学府 博士課程3年の安楽滉允、東京科学大学 総合研究院 化学生命科学研究所の岡田智 准教授、量子科学技術研究機構 量子医科学研究所の住吉晃 主幹研究員、産業技術総合研究所 分析計測標準研究部門の細貝拓也 上級主任研究員らの研究グループは、水の中で光る発光ラジカルの開発とそのFIおよびMRIへの応用を検討しました。一般的な発光ラジカルは水に溶けず、溶けてもFIに重要な発光性を失ってしまうものがほとんどでした。我々は、適切な分子設計により、水の中で深い赤色の光を明瞭に発するラジカル分子の開発に成功しました。また、開発した発光ラジカルは、MRI造影剤の要件ともいえる常磁性緩和促進効果を示しました。これらの結果を踏まえて、本研究では実際に開発したラジカル分子を用いた細胞内FIおよびMRI画像の取得に成功し、発光ラジカルのこれらの分野への応用可能性を提示しました。今後さらに性能を高めることで、一つの分子でFI/MRIの両方を同時に測れるイメージング材としての応用も期待されます。

本研究成果はWiley社発行の国際学術誌「Advanced Science」に2026年9⽉28⽇(⽉)午後3時(現地時間)にオンライン掲載されます。
 

詳細は以下をご覧ください。
https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1566






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