受賞

2026/06/30

山本喜久フェローが「Charles Hard Townes Medal」を受賞

このたび、産総研の山本喜久フェローが、レーザー・フォトニクス・量子光学分野におけるトップ国際会議である「Conference on Lasers and Electro-Optics 2026(レーザー・電気光学国際会議、CLEO2026)」において、「Charles Hard Townes Medal」を受賞しました。

山本フェローは、2026年5月17日(日)から5月21日(木)にかけて、アメリカ合衆国ノースカロライナ州シャーロットで開催されたCLEO2026において、基調講演および授賞式(Plenaries & Awards)に登壇しました。

受賞者の写真
受賞スピーチの様子

「Charles Hard Townes Medal」は、光・量子分野における権威ある国際賞の一つであり、量子エレクトロニクス分野における優れた実験的・理論的研究、発見または発明に対して、顕著な成果を挙げた個人または組織に授与される賞です。日本人の受賞は、山本フェローで3人目となります。

今回の受賞は、光を用いた新たな計算原理の提案から、その実装・応用展開に至る山本フェローの先駆的な貢献が、国際的に高く評価されたものです。

山本フェローの業績は、縮退光パラメトリック発振器(OPO)ネットワークを用いたコヒーレント・イジングマシンの先駆的研究と、その応用展開です。

これらの研究は、組合せ最適化問題をイジングモデルのエネルギー最小化問題として表現し、OPOネットワークの発振しきい値が最小となる位相モードを利用して解を探索する新しい計算アプローチを示したものです。問題の規模が大きくなると従来型計算機では解探索が困難になる課題に対して、光・量子光学に基づくアナログ計算技術という新たな研究領域を切り拓きました。

産総研G-QuATでは、イジングマシンが解決できる可能性のある組合せ最適化問題が、実社会においてどのようなユースケースに結びつくのかを探索することを、重要なミッションの一つとしています。 今後も、このような光量子技術を、将来の産業応用につなげる研究開発を推進していきます。特に、光を用いた新しい計算手法と、量子・古典ハイブリッド計算、AI、最適化技術との接続を図り、社会・産業課題の解決に資するユースケース創出を目指します。

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OPTICA 2026 Charles Hard Townes Medal Winner