平成29年10月20日に経済産業省より本年度工業標準化事業表彰の受賞者が発表され「工業標準化事業表彰(経済産業大臣表彰)」を田尾 博明(四国センター 所長)が受賞しました。
また、「国際標準化貢献者表彰(産業技術環境局長表彰)」を伊藤 日出男(東北センター 所長代理)、兵藤 行志(情報・人間工学領域 人間情報研究部門 副研究部門長)および廣瀬 志弘(生命工学領域 健康工学研究部門 生体材料研究グループ 上級主任研究員)が、「国際標準化奨励者表彰(産業技術環境局長表彰)」を保高 徹生(企画本部 総合企画室 企画主幹 兼 地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門 地圏環境リスク研究グループ 主任研究員)がそれぞれ受賞しました。
併せて、国際電気標準会議(IEC)によるIEC1906賞を野中 一洋(エレクトロニクス・製造領域 エレクトロニクス・製造領域研究戦略部 イノベーションコーディネータ)が受賞しました。
経済産業省が主催する工業標準化事業表彰式は、平成29年10月23日に東京都千代田区のホテルニューオータニ東京にて行われました。
工業標準化事業表彰(経済産業大臣表彰)
受賞者
田尾 博明(四国センター 所長)
主な貢献
工場排水試験方法等の環境測定 JIS 及び分析化学用語等の分析化学関連 JIS の制定・改正を委員長等として長年主導。また、ISO/TC146(大気の質)及び TC147(水質)のコンビーナとして国際標準化を推進するとともに、TC147 国内審議委員会委員長として国内意見を集約し、分析技術の国際的普及に貢献。これらの活動により、環境保全・循環型社会形成に大きな役割を果たし、環境計測産業の国際的産業競争力強化に貢献。
国際標準化貢献者表彰(産業技術環境局長表彰)
受賞者
伊藤 日出男(東北センター 所長代理)
主な貢献
IEC/TC86(ファイバオプティクス)/TC91(電子実装技術)/JWG9(光実装部品)のセクレタリ、コンビーナとして、日本が強みとする光電子実装技術の標準規格の出版・維持、国際及び国内の委員会の運営など日本が主導した標準確立に貢献。
受賞者
兵藤 行志(情報・人間工学領域 人間情報研究部門 副研究部門長)
主な貢献
ISO/TC135(非破壊試験)/SC8(赤外線サーモグラフィ試験)のエキスパート、同SC8/WG2(一般通則)のコンビーナ、プロジェクトリーダーとして、ISO10880:2017(試験方法通則)の提案から制定までを主導し、ISO 10878:2013 (用語)、ISO18251-1:2017(システム性能表記)など当該 SC での全 ISO 規格策定に貢献。より広範な非破壊試験に赤外線サーモグラフィ技術が適切に信頼性高く応用されるよう、国内外の赤外線サーモグラフィ試験に関する標準化の一体的な推進に貢献。
受賞者
廣瀬 志弘(生命工学領域 健康工学研究部門 生体材料研究グループ 上級主任研究員)
主な貢献
ISO/TC150(外科用インプラント)/SC7(再生医療機器)/WG3(硬組織用再生医療機器)のコンビーナとして再生医療評価技術に関する世界初の規格 ISO/TR 16379(再生医療製品-DT(拡散テンソル)及び MR 画像を用いる関節軟骨の異方性構造の評価)の制定を主導するなど再生医療産業の創出・発展に貢献。
国際標準化奨励者表彰(産業技術環境局長表彰)
受賞者
保高 徹生(企画本部 総合企画室 企画主幹 兼 地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門 地圏環境リスク研究グループ 主任研究員)
受賞理由
ISO/TC190(地盤環境)/SC7(土及び現地評価)/WG6(溶出試験)のプロジェクトリーダーとしてISO/TS21268-3(上向流カラム通水試験)について、日本の産業界の意向に沿った方法論の追記と恒常的な更新に尽力。同 WG6 のエキスパートとしてSO/TS21268-2(バッチ溶出試験)の ISO 化と国内規格との整合化に尽力。また、水中の放射性セシウムのモニタリング技術に関する国内検討委員会及び、IAEA(国際原子力機関)との連携の下、国際精度評価試験の実施や各種モニタリング技術に関する技術資料作成等にも貢献。
国際電気標準会議(IEC) 1906賞
受賞者
野中 一洋(エレクトロニクス・製造領域 エレクトロニクス・製造領域研究戦略部 イノベーションコーディネータ)
推薦されたTC等
TC91 (電子実装技術)