受賞

2013/05/01

第45回市村学術賞貢献賞を受賞

先進製造プロセス研究部門 申 ウソク 研究グループ長は、平成25年4月25日に公益財団法人新技術開発財団より第45回市村学術賞貢献賞を贈呈されました。

 市村学術賞は、大学ならびに研究機関で行われた研究のうち、学術分野の進展に貢献し、実用化の可能性のある研究に功績のあった者に対して授与されます。

申 ウソク 研究グループ長の写真

先進製造プロセス研究部門
申 ウソク 研究グループ長

先進製造プロセス研究部門
 申 ウソク 研究グループ長

受賞テーマ:触媒燃焼と熱電変換を融合した新規デバイス創成と実用化

研究業績の概要: 
 ガス選択性に優れたセラミックス触媒を熱電デバイス上に集積化し、可燃性ガスの触媒燃焼によるデバイス上の局部的な温度差をゼーベック効果で電圧に変える、水素を選択的に検知する熱電式センサデバイスを開発した。

 このデバイスは優れた水素選択性を持ち、0.5ppmの低濃度から5%の高濃度までの広範囲にわたる水素濃度を検知できる。その信頼性についても、1年間フィールドテストを行い、高感度検知性能の耐久性を実証した。水素検知性能を基に、ISO/TC197(水素技術)での水素検知器の国際規格の提案を進め、2010年に国際規格が発行された。さらに、ベンチャー企業を立ち上げ、人間の呼気中の水素濃度計測といった医療機器開発、マイクロ発電デバイス等の新たな応用及び産業創成を展開している。