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お知らせ記事2010/11/19

産総研とIMECが包括的研究協力覚書を締結

IMEC CEO ルク・ファン・デン・ホフ氏と産総研理事長 野間口 有の写真
IMEC CEO ルク・ファン・デン・ホフ(左)
産総研理事長 野間口 有(右)

 独立行政法人 産業技術総合研究所(以下、「産総研」という)とベルギーInter-university Microelectronics Center(以下、「IMEC」という)は、2010年11月19日、ナノテクノロジー、エレクトロニクス等の分野における協力関係についての包括的研究協力覚書(MOU)に署名しました。

 産総研は世界水準の先端ナノテク研究設備・人材が集積するつくばにおいて独立行政法人 物質・材料研究機構、国立大学法人 筑波大学と共に産業界の協力も得てつくばイノベーションアリーナ(TIA)と呼ばれる世界的なナノテク研究拠点形成を目指して活動しています。また、IMECはベルギー・フランドル地方の自治体、大学、及び産業界の支援を受け、マイクロエレクトロニクス分野の非営利研究機関として設立されました。現在では最新の半導体技術、先端的な要素デバイスから機能システムチップ研究の世界的研究拠点として知られており、海外からも多数の企業、大学、研究機関などの研究者が参加しています。

 産総研とIMECはこれまで研究者の派遣、国際ワークショップにおける講演など、研究拠点活動の推進に向けた人材交流や情報交換を重ねてきました。今般のMOUはこれまでの連携をより強固なものとするべく、ナノテクノロジー、エレクトロニクス等の分野における共同研究、人材交流、合同シンポジウム開催を通じてお互いのナノテク研究拠点活動を推進し、産業競争力を強化することを目指しています。

 産総研は旧工業技術院時代からデバイス技術の研究開発と産業化に取り組んでおり、多くの実績を有しています。これら実績を基に産総研はTIAの活動に大きく貢献することが期待されており、今後産総研とIMECは具体的な協力と連携活動に関する協議を進める予定となっています。

包括的研究協力覚書締結式写真