柏センター ニュース

お知らせ記事2026/07/24

【柏センター】研究を街に出してみたら、わかったこと。─ 「スプリングフェスタ in 柏の葉」出展で見えた可能性と気づき

天候が危ぶまれた2026年5月24日、県立柏の葉公園で開催された「スプリングフェスタ2026 in 柏の葉」に産総研柏センターとして、今年もブース出展を行いました。
当日は予報に反し、時折差すやや強めの日差しに安堵しながら、生活機能ロボティクス研究グループのメンバーが、デモンストレーション用の機材やイラスト入りの案内掲示をセットしていきます。

スプリングフェスタ2026設営

私たちにとって、こうしたイベント出展は、日々研究開発している技術を「どうすればわかりやすく伝えられるか」実際に試すことができる貴重な機会です。
イベントに遊びに来た家族連れなど近隣の方達に、いかに興味を持ってもらい、気軽に体験していただけるか。
柏センターの一般公開もそうですが、研究者たちは、毎回、工夫を凝らして準備をしています。
来場者の反応を直接得ることが、研究の次の展開を考えるうえで、重要なヒントになるからです。
 

ワクワクをそそる「最新技術体験エリア」

高精度のマーカのバーチャルビームで敵を撃て!

モニター上に現れる無数の未確認飛行物体を、マーカを使った“バーチャルビーム”で撃ち落とすシューティングゲームを実施しました。
 
バーチャルビームシューティングゲーム 体験するお子さん

小さいお子さんからご年配の方まで、幅広い世代の来場者が挑戦。
兄弟対決や親子対決では、子供たちが真剣な表情で夢中になっています。
タイムトライアルの結果に、一喜一憂する姿も印象的でした。
高精度マーカと一般的なマーカを実際に使って比較することで、高精度マーカの優れている点を体感できるようにしています。
楽しみながら技術に触れてもらい、直観的な理解につながるよう工夫をしたものです。
 
シューティングゲーム体験の様子 多様な方がシューティングゲーム体験


今回は、車いすで来場していた障がいをお持ちの方にも体験して、楽しんでいただくことができました。
多様なユーザーに対する可能性や課題について、多くの「気づき」を得る機会になりました。


魔法のタグと首輪を付けて、いろんなモノとおしゃべりしよう!

モノにマーカ(タグ)を貼り付けることで、そのモノと会話ができるデモンストレーションです。
対話の相手はAI。身近なモノとの新しいコミュニケーションの形を提案します。
最初は戸惑い気味だったお子さんも、次第に「モノとのおしゃべり」に夢中になっていきます。
恥ずかしそうにしていたお子さんほど、会話がどんどん広がっていく様子が、とても印象的でした。
「わからないって言われちゃった」と報告に来てくれるお子さんもいて、いったいどんな質問をしたのか楽しくなりました。
 
レゴブロックの恐竜の話を聴くお子さん レゴブロックの恐竜に質問するお子さん


樹とお話ししたい!本当に樹と話せるの?
大人の来場者も興味深々といった様子で、しばし樹と向き合っていらっしゃいました。
写真のお子さんは、樹の年齢を尋ねていたようです。

樹と会話するお子さん

このシステムは、自分から問いかけなければ会話が始まりません。
何を訊こうかしばらく悩んでいたお子さんが、最初の会話をきっかけに、自然と問いかけが引き出され、次第に対象への関心が高まっていく様子を目の当たりにして、この技術の可能性を感じることができました。

出展メンバー



 
田中秀幸研究グループ長 コメント

私たちの研究グループは、柏の葉公園で開催されたフェスタに、今回で7回連続の出展となりました。
本イベントは、私たちの研究や技術の一端を地域の皆様に体験を通じて知っていただける貴重な機会であるとともに、私たち自身にとっても毎回新たな気づきを得られる場となっています。
今回も多くの学びがあり、大変有意義な出展となりました。
今後も継続的な出展を検討してまいりますので、皆様にもぜひ積極的にご参加いただき、ご意見をお聞かせいただければ幸いです。
 
田中秀幸さん