INTERVIEWインタビュー

母にとって産総研は、
相当自由でぴったりです。

  • 民間出身
  • キャリア
  • 地域型
  • 子育て
  • 総務
  • その他職種地域型 DEI人事部
  • 千葉 由紀ちば ゆきキャリア
千葉 由紀さんの写真

研究をされている方々の地盤を支える、
縁の下の力持ちだと思っています。

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2019年、中途入所。DEI人事部にて契約職員として常勤職員のアシスタント業務を経験したのち、出産を機に退所。家庭のベースを築きながら、地質調査総合センターの契約職員(事務)として復職。さらに踏み込んだ業務を行いたいと、地域型職員にチャレンジ。仕事と家庭・育児の両立をしながら第一線で活躍し続けている。
(取材日:2024年3月)

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つくばで子どもを育てながら、
キャリアも楽しむ。

入所のきっかけは、結婚でした。新卒で7年ほど勤めた民間企業を辞め、結婚を機につくばへ引っ越し。夫に仕事を相談したところ「産総研とかいいんじゃない?」と勧められたんです。最初は契約職員として入所し、常勤職員の書類のフォローやアシスタント業務に携わりました。DEI人事部で、研究功績を称えられた方に贈る叙勲の資料集めや、叙勲会場に来られる来賓の方の対応をしたことは心に残っています。印象的なお仕事に携われた一方で、契約職員という限られた範囲でのお仕事だけでなく、もっと踏み込んだ事務の仕事に携わりたいと思うようになりました。復職後の契約職員としての事務業務を通じて、常勤職員の方と同じ目線で話をすることも増え、その想いが強まっていきました。それに、産総研で長く働きたいという想いもあって。定年制の地域型職員への応募という選択肢が自然と浮かびました。地域型になってからは、一から業務を任せていただくので、自分の動き一つで大きく物事が動くことが一番の変化。当時子どもが職場と同じ市内の幼稚園に通っていたので、通園の場所を変更せずキャリアアップできることも、大きな魅力でした。

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約3,000人。一人ひとりの答えに、
思いを馳せて。

勤務地は限られますが、私たちも職員の一人。メインのルーティン業務を滞りなく進めつつ、さらに良い方法を探っていくのが主な仕事です。私は今、DEI人事部で、共済組合の仕事をしています。例えば出産、病気など、ライフステージで大きなお金が動く時に、制度を使ってお金を給付し、経済的負担を減らすような仕事がメインです。契約職員時代は、職員の指示に従って書類などを整理するアシスタントとしての業務でしたが、今は、私が職員として担当業務の窓口となって対応する立場です。業務の幅の広がりとともに、責任もぐっと増えました。共済組合の業務は、一人ひとりの生活や家族構成に合わせていくので、ケースバイケースなんです。ある人には当てはまることが、別の人には当てはまらないことも多い。その方に寄り添って、一つずつ考えて進めるので、一人ひとりについてよく考えることが多いですね。地域型は、世に出る産総研の研究を支えるというよりも、そこで働く研究者や職員の皆さんの環境をもっと良くしていくのが使命です。研究をされている方々の地盤を支える、縁の下の力持ちだと思っています。

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挑戦を諦めない。
復帰も育児もしやすい環境。

契約職員時代、長男の出産をきっかけに、産総研を一度退所しているんです。第二子出産後、また戻りたいなと思い、契約職員として再入所しました。その後、契約職員から地域型職員にチャレンジし、今に至ります。元々いた民間企業は、女性は結婚・出産を機に退職する風潮がありました。でも、産総研は出産して復帰し、バリバリ働いている方もいる。その中には 時短勤務の方もいらっしゃいますし、家庭との両立や働きやすい環境はだいぶ進んでいるんじゃないかと思います。戻りやすく挑戦の機会もあるのは、産総研の良いところですね。あとは私自身、フレックスタイム制を使っているのですが、今日は家事を少しやってから出勤しようとか、時間のプレッシャーがないのは母にとってはだいぶ楽です。遅刻って概念がないの、いいですよ。地域型は全国転勤もなく、私の場合は自宅も職場もつくば市内なので子どもの行事にも出やすいですし、一時間単位で休暇が取得できるので、平日の授業参観に行くこともできます。子どもの具合が悪くなっても、すぐに駆けつけてあげられるのは、私にぴったりです。

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研究所で働くチャンスは、
なかなかない。

産総研にはトータル十年いますが、スピード感を持ちつつ、より柔軟な組織になってきた印象があります。これまでは、十あるプロセスを一、二、三と全て辿っていたことが、効率的に三、五、七にできないかという議論があったら、みんなで話し合って変えていくような風土になっています。社会の変わりゆく制度が業務にダイレクトに関わる仕事なので、社会の制度変化のスピードに合わせて、日々の業務やルールを変えていくのは引き続きの挑戦ですね。産総研は若い方のパワーがすごいと思っていますが、昔から支えている方もちゃんとそれを受け入れているのも良いところ。私自身も所内のプロジェクトに関わった際、若い総合職の方の発言がとても活発で、「私も頑張らねば!」といい刺激をもらいました。研究所だからといって、専門的な研究の知識がないといけないわけではないですし、想像するほどハードルは高くありません。考えながら働けるので、やりがいもあります。身近に研究者や研究が広がっている研究所で働くチャンスはなかなかないですし、キャリアで事務をやっていた方、やってみたい方に、産総研はとてもいい場所ですよ。

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