25th
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2026.10.23.Fri
コラム

職員が語る25年間のエピソード集「思わぬ出会い」編

産総研25周年を機に、現役職員たちにこれまでの仕事にまつわる思い出話をヒアリング。本記事では、産総研での経験の中で生まれた、心に残る「思わぬ出会い」エピソードを、6つご紹介します。

窓際のテーブルで複数人がノートパソコンを囲み打ち合わせをしている様子

遠い存在だった人が目の前に

電池の研究をしてみたい──そう思ったきっかけは2019年、吉野彰さんのノーベル賞受賞のニュースです。社会を変える技術を生む研究に、強く心を動かされました。時は過ぎ、産総研に入ってリチウムイオン電池の研究を始めて数年後。所内発表会に、あの吉野さんの姿が…!
産総研ゼロエミッション国際共同研究センターの研究センター長を務めるようになった吉野さんが、私のポスターの前で足を止め、説明に耳を傾け、丁寧にコメントしてくれたのです。学生時代にテレビで見た遠い存在の人と、同じ研究の場で言葉を交わせた──学生時代の自分には想像もできなかったことです。研究者としての不思議な縁と、大きな励ましを感じました。
(入所5年目|研究系)

気づけば迎える側へ

家の近くに産総研四国センターがあり、高校生ぐらいの時に「産総研」という研究機関の存在を知りました。
それから何年も経ち、気付けば自分が産総研の研究者として、見学者をお迎えする立場になりました。
自分がお話しした人たちがふとした瞬間に産総研の名前を思い出してくれたり、将来研究の道に進む人が現れたりしたらうれしいな、と思います。
(入所8年目|研究系)

喧騒と熱気のインドで感じた世界

G20各国・地域の研究機関がカーボンニュートラル実現のための研究成果や知見を共有する『RD20国際会議』。2019年の第1回以来、産総研がリードして毎年開かれているカンファレンスだ。その事務局メンバーとして、インド・ニューデリーに出張したときのことを、今でもはっきりと思い出す。
絶え間ない人の波、鳴りやまないクラクション、交差点を横切る牛、どこからともなく漂うスパイスの香り……。何もかもが日本と違う新鮮さで迫ってきた。あのインドの雰囲気、そして世界の広さを感じられたのは、産総研ならではの経験だったと思う。
(入所10年目|事務系)

「恋する小惑星」に登場?!

アニメ化もされた地学系漫画「恋する小惑星」。作中で地質標本館が登場し、主人公たちの持参した化石を職員が鑑定する様子が描かれる。その回の取材対応を自分が担当したからなのか、作中にも自分っぽい職員のキャラクターが登場していて、感慨深かった。
(入所16年目|事務系)

ガラスケースが並ぶ展示室に化石や鉱物標本が整然と並ぶ様子

孤独の研究生活よ、さらば

大学での研究は、指導教員とのディスカッションによって進むことがほとんど。他に博士課程の学生も少なくて、相談できる人がほぼおらず、孤独を感じながら研究をしていた。産総研に入所したときも、また孤独な研究生活が始まるのだとばかり思っていた。
でも違った。入所直後から、研究分野が全く異なる研究者やそれを支える総合職の方々と、さまざまな形で深い交流ができる環境に驚いた。孤独を感じることなく、楽しい研究生活を過ごすことができている。
(入所6年目|研究系)

レンガ造りの通路で資料を持った二人が立ち話をしている様子

ここなら楽しく働いていけそう

地方からの就職。周りに知り合いが一人もいないドキドキの社会人生活スタートだったけど、メンター・メンティー制度のおかげで、変わった……個性的で面白い先輩たちと仲良くなり、さらにその先輩を通じていろんな部署のいろんな世代の人ともつながれて。ここなら楽しく働いていけそう、と安心したのを覚えてます。
この縁をきっかけに、最近も「知り合いの知り合い」を集めた自主慰安旅行が開かれたり。今もどんどんネットワークが広がっています!
(入所11年目|事務系)

いろいろな「思わぬ出会い」が重なり、次のつながりを生んでいく──そんな広がりを感じるエピソードでした。次回は「大ピンチ!」編をお届けします。