25th
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2026.6.1.Mon
コラム

ニコニコ超会議2026に出展しました

多くの来場者で賑わうニコニコ超会議の「超産総研」ブース全体の俯瞰写真

去る4月25日〜26日、産総研は千葉県の幕張メッセで行われた「ニコニコ超会議2026」に初出展しました。「ニコニコ超会議」は、株式会社ドワンゴによって運営されている動画サービス「ニコニコ」のユーザーが主体となり、ネットとリアルの垣根を越えて開催する“超”文化祭。例年多くのサブカル好き&サイエンス好きが集う、日本最大規模のイベントです。

今年のキャッチコピーは「動けば、届くんだ。」

これはまさに設立25周年の節目を迎え、これまで以上に“動き”、“届ける”決意を新たにする産総研にはうってつけのイベント!日頃の研究の成果を多くの方に届けるため、「超産総研」と題して、体験コーナーやミニミニ口頭発表などさまざまな企画を行いました。

研究者と次世代体験

「産総研 25th ANNIVERSARY ともに挑む。つぎを創る。」「超産総研」と書かれたブース上部の赤い看板のアップ
「超産総研」ブースの前を通りがかる人々や、中で展示エリアを見学する来場者たち

今回の出展では、“音楽情報処理技術”と“エンジン研究”にフォーカス。おのおのの研究に携わる研究者が直接来場者と交流し、その成果を自ら解説しました。

超音楽情報処理技術!

「Kiite」体験

「Kiite(キイテ)」の紹介パネルのクローズアップ写真
体験コーナーで、ヘッドホンを装着し、PCのモニター画面を見ながら「Kiite」の体験をしている来場者の後ろ姿

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社と共同開発・運営している音楽発掘サービス「Kiite(キイテ)」の体験コーナーを設置。 お互いのイチ推し曲をリアルタイムに一緒に聴いて楽しめる「Kiite Cafe (キイテカフェ)」や、みんなで一緒に音楽を聴くイベントを誰でも手軽に開催できる「Kiite World (キイテワールド)」、3分で10曲のサビを連続試聴できる「Kiite Check (キイテチェック)」など、これまで展開してきたウェブサービスが、どのような音楽情報処理技術のもと開発され、どのようなメリットがあるのか、研究者が解説しつつ、来場者に実際に利用していただきました。

体験コーナーで、ヘッドホンを装着し、笑顔でモニター画面を見つめる来場者たち
キーボードが置かれたデスクの上で、マウスを握って画面を操作する手元のクローズアップ写真

かねてから「Kiite」のユーザーで、自主イベントも主催しているという、キヨさんとみーらさん。「人と会えないコロナ禍ではKiiteに救われたユーザーも多かったと思います。自分の“好き”を発見して、それを他の人にリアルタイムで共感してもらえると“つながり”を感じる。今日もたくさんの人が来ていて、Kiiteの魅力に触れてもらえて嬉しいです」

「TextAlive」体験

TextAliveコーナーにて、開発者の加藤淳(左)から笑顔で説明を受けながら、展示を見学する来場者たち
「TextAlive」の編集画面が映る大きなモニター上に歌詞のフォントや演出を調整するために手が伸びている様子

また、音楽を再生するたびに新鮮な演出を楽しめる「リリックアプリ」と、音楽に合わせて歌詞が動くリリックビデオ(歌詞アニメーション)制作とを体験できる「TextAlive(テキストアライブ)」のコーナーも。開発した人間情報インタラクション研究部門 加藤淳が来場者にその仕組みや使い方を解説しました。

超産総研ブースの展示モニターの前で、来場者に熱心に説明を行う開発者の加藤淳

中学1年生の頃からボカロの曲をクリエイトしているという鎌田さんも、体験後「これからはTextAliveを使って、曲だけじゃなくリリックビデオも制作してみたい」と意欲満々の様子。

超エンジン研究!

エンジン展示「ゼロエミッションモビリティ」

超産総研ブース内に集まり、解説を聞く来場者たちの様子
超産総研ブースに展示されたエンジンカットモデルの実物

一方、エンジン研究では、ゼロエミッションモビリティに関するこれまでの取り組みや今後の課題をパネル展示しながら、エンジンカットモデルや水素エンジンなどをディスプレイ。

エンジン展示エリアにて、エンジンカットモデルの間からカメラを見つめる研究者の小熊光晴
エンジンの実物を前に、熱心に説明する研究者と、その解説を聞き入る来場者

エネルギープロセス研究部門 小熊光晴を筆頭に、研究者たちが来場者に各エンジンの仕組みを解説し、なかには1時間近くにわたって熱心に見学し続けるメカ好きの姿も。

水素エンジンを、身を乗り出すようにして熱心に観察する来場者たち
水素エンジンを挟んで、会話をしている来場者たち

大のエンジン好きという杉浦さんも、「水素エンジンを含め、今後の自動車産業の行く末を知ることができる機会はなかなかないので非常に興味深かったです」と満足いただけたようでした。

当日限定の企画・展示

研究者への質問で「研究者カード」プレゼント!

年表パネルの前で後藤真孝(右)から、研究者カードを手渡されて微笑む来場者(左)
来場者の手に持たれた「研究者カード」のアップ

研究者に質問すると「研究者カード」がもらえるというキャンペーンを実施。研究者カードとは、研究者の写真や名前・研究内容のほか、好きな作業・息抜きの方法といった個性の見える情報まで記載された、産総研だけの特製コレクションカードです。

年表パネルの前で、研究者から「研究者カード」を受け取り、手元を見つめる男性来場者
研究者カードを持ちながら、研究者と笑顔で会話をする来場者

音楽情報処理分野の研究者を志しているという酒井さんは、情報・人間工学領域 後藤真孝を狙い撃ち!「後藤先生はこの分野の神様のような方。直々にカードが貰えて光栄です」と興奮気味。他にもカードを求めて熱心に質問する来場者の姿が数多く見受けられました。

アンケート回答やSNSフォローで「限定クリアファイル」プレゼント!

研究領域のデザインがあしらわれた複数のクリアファイルから、1枚を選び取る来場者の様子

さらに、ブース内のQRコードを読み取ってアンケートに答えてくれた来場者には、産総研特製のクリアファイルを進呈。「情報・人間工学領域」や「エネルギー・環境領域」など、研究領域で実際に使用しているパンフレットの表紙デザインをあしらった計8種類のファイルを用意。来場者にランダムで選んでいただきました。産総研の研究員を志す学生が、目当ての領域のファイルを引き当てて歓喜する姿も見られるなど、大盛況を博しました。

アンケート画面が表示されたスマートフォンを手にする来場者へ、クリアファイルを渡す女性スタッフの横顔
手元で扇状に広げられたクリアファイル

25年間の「超年表」!

過去の研究成果、歴史が写真付きで詳しく解説されている赤を基調とした巨大な年表パネル
年表パネルを前に来場者が、スタッフに質問しながら笑顔で盛り上がっている様子

また、ブースには産総研の25年の歩みを振り返る特大年表も展示。“社会問題の解決と日本の産業競争力強化”をミッションに掲げる産総研の研究領域の広さと深さを、来場者にひと目で理解していただけるよう、特にエポックメイキングな変化・成果をトピックとして抽出。

年表パネルをじっくりと見つめる来場者の様子

物理・量子分野に興味を持っているという高校3年生の岩澤さんからは、「産総研がここまで広範に研究しているとは知りませんでした。自分たちが日々の生活で実感している“便利”には、多くの研究者たちの努力が息づいていると実感しました」と、素敵なコメントをいただきました。

ミニミニ口頭発表「上級首席研究員の後藤真孝が音楽情報処理を紹介!」

「音楽情報処理」展示エリア前に大勢の観客がひしめき合い、ミニミニ口頭発表に耳を傾けている様子
自身の等身大パネルの横で、マイクを持って笑顔で喋る後藤真孝と話を聞いている質問者
年表パネルの前で、右手でジェスチャーを交えながら、マイクを握って真剣な表情で語りかける後藤真孝
モニター画面の横で、大きく手を挙げて音楽情報処理に関する発表をする後藤真孝

4月25〜26日の両日にわたって、後藤真孝によるミニミニ口頭発表も13時半から実施。開始前の13時頃から多数の来場者が詰めかけ、ブース内は満員御礼。等身大パネルを背に本人が立った発表では、音楽情報処理とはどういった研究なのか、またそれを活用した「Kiite」やその派生サービスが、それぞれどのような仕組みで成り立ち、どのように役立てられるかなどを30分間ぶっ続けで熱烈トーク。発表の後には質疑応答の時間も30分間設けられ、来場者がわれ先にと挙手する姿が見られました。質問者には研究者カードも進呈されました!

前方を見つめながら質問する来場者のクローズアップ
ミニミニ口頭発表の客席にて、右手にマイクを握って熱心に質問する来場者

5年ほど前からKiiteを利用しているという加藤さんも、後藤真孝の研究者カードを受け取り「嬉しいです!これからは名刺入れに入れておきます!」と大喜びのご様子でした。

会場の様子

ニコニコ超会議の会場内で、多くの来場者で賑わう超産総研ブースの通路からの全景
産総研のシンボルマークが大きくプリントされた黒いスタッフベストを着用した人物の後ろ姿
音楽情報処理「Kiite」の展示パネルを背景に、研究者5名が笑顔で並ぶ集合写真
バインダーのクリアポケットに収納された、研究者カード
超産総研ブースのエンジン展示の前で、研究者の小熊光晴(右)から、真剣な表情で解説を聞く来場者(左)
実験機材に手をかざす、来場者の手元
エンジン展示エリアにて、エンジンカットモデルについて解説を行う研究者と熱心に聞き入る来場者
研究者の説明を興味深そうに聞く小野田紀美大臣と、取材スタッフや大勢の関係者がブースを取り囲んでいる風景

今年の「ニコニコ超会議」の来場者は、2日間で計13万8228人。超産総研ブースにも約5000人の方にお越しいただきました。ハイテク好きで産総研の研究内容をご存知の方から、ボカロやアニメ、サブカルを入り口として来場し、フラッとブースに立ち寄った方まで、さまざまなユーザーと直接対話した研究者たちは、一様に意欲が刺激された様子。自分たちの“好き”が誰かの喜びにつながっていると実感できる貴重なイベントに参加できて感謝しています。

年表パネルの前に大勢で集まり、笑顔で並ぶ研究者・スタッフたちの集合写真
年表パネルと展示デスクをバックに、研究者・スタッフたちが笑顔で並んでいる集合写真

ブースにお越しいただいた皆さま 、本当にありがとうございました!