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お知らせ

2016/11/25

熊本地震により被災された学生の皆様を受け入れ、研究を支援しています

産総研と熊本大学の連携・協力の図

 産総研と国立大学法人 熊本大学(以下、熊本大学)は、産総研の技術や施設、人材などを活かして、平成28年熊本地震からの早期復興に向けた連携・協力に関する基本協定を平成28年9月20日に締結しました。

 この協定に基づき、研究施設が被害を受け、実験や学位論文の執筆などに支障が生じた熊本大学の大学院生などを産総研で受入れ、産総研リサーチアシスタント(RA)制度などを活用して、引き続き研究活動が行えるよう支援しています。平成28年11月から受入れを開始し、これまでに、4名の熊本大学の学生が産総研で研究に取り組んでいます。(11月25日現在)
 また、協定に基づき、産総研と熊本大学が連携・協力して、被災した地域の産業復興のため、中小企業を訪問して技術的支援も実施しています。


受け入れた学生の声(制度を利用した経緯、感想などをインタビューしました)

 

産総研の実験環境と研究者の助言で
研究が加速

私は熊本大学で光に応答して構造が変化する分子について、その状態変化による吸熱反応や発熱反応の測定や、新たなゲルの粘弾性の測定を行っていました。今回の協定締結をきっかけに、大学にはなかった測定装置が産総研にあることを知り、産総研の装置を使って研究を加速させています。

実験環境は大学に比べて整っていて実験しやすいです。また、実験条件の決定など、多くの面で産総研の研究者の方からの助言がためになりますし、温かく迎えていただき、思っていた以上につくばでの生活を楽しめています。

  熊本大学大学院の内田さんの写真

内田 真琴さん
熊本大学大学院博士前期課程1年 物質生命化学専攻
産総研機能化学研究部門スマート材料グループRA
 



  熊本大学大学院の島津さんの写真

島津 順平さん
熊本大学大学院博士前期課程2年 物質生命化学専攻
産総研ナノ材料研究部門ナノ薄膜デバイスグループRA
 

温かく受け入れてもらい、
集中して研究に取り組める環境に感謝

私は熊本大学で「炭素材料と高分子を合わせた複合材料の熱伝導」について研究していましたが、熊本地震の影響で、研究に使っていた装置が破損し、修理の目途が立たない状態でした。装置を貸してもらえる外部の研究機関を探していたところ、産総研の受け入れ制度を知り、制度を活用して産総研で研究を続けています。産総研では熱拡散率、熱伝導率を測定する機械を使い、熊本で作製したサンプルの熱伝導測定をしています。

たくさんの方が温かく迎えてくださったことに、とても感謝しています。また、そのおかげもあり、研究を集中して行うことができていると感じています。そして、たくさんの方々のアドバイスや支えで、以前にも増して、研究が深まりました。誠にありがとうございます。

 



 

研究者を志す者として、
将来産総研のような研究所で働いてみたい

4月に発生した平成28年熊本地震の影響で、私が所属する研究科では多くの装置が使用不能に陥りました。私の研究では表面分析から多くの知見を得ていましたが、共用の分析装置が動かなくなったことで研究を進めるのが困難となっていました。そんな中、教授を通じて熊本大学と産総研との協定が締結されたことを知り、産総研の装置を使って測定させてもらえることになりました。

産総研は大学では扱うことができないような大型の分析装置をはじめ、サンプル作製や測定装置が豊富で、多面的な測定を通じた研究ができました。さらに、内外の研究者同士が交流できるセミナーなども多く、研究に没頭できる最高の環境で、研究者を志す者としては、将来産総研のような研究所で働いてみたいと感じました。

また、担当職員の方々が所内での規則から実験に関する内容まで真摯に教えてくださり、私にとってはほとんどが初めて見る研究・装置だったので楽しい経験でした。
  熊本大学大学院の粟屋さんの写真

粟屋 恵介さん
熊本大学大学院博士前期課程1年 物質生命化学専攻
産総研ナノ材料研究部門ナノ粒子構造設計グループRA
 

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