最近の研究成果

エネルギー・環境 2015年4月1日発表

グリーン・イノベーションの推進

グリーン・イノベーションの推進のため、温室効果ガスの排出量削減を実現する再生可能エネルギーなどの新エネルギーの導入を促進する技術(創エネルギー)、エネルギーを高密度で貯蔵する技術(蓄エネルギー)、エネルギーを効率的に変換・利用する技術(省エネルギー)、エネルギー資源を有効利用する技術、環境リスクを評価・低減する技術の開発を進めています。

エネルギー・環境領域の概要図

構造解析 2015年4月24日発表

細菌などの生体防御機構を解明―ウイルスなどを排除するしくみ―

細菌などの原核生物が外部から侵入してきたウイルス由来のRNAなどを捕らえて分解するしくみを初めて詳細に解明した。細菌などの多くの原核生物は、CRISPR-Casシステムと呼ばれる生体防御機構を持ち、ウイルスの感染とその増殖から身を守っている。CRISPR-Casシステムでは、エフェクター複合体がウイルスの核酸(DNAやRNA)を分解する重要な役割を担っている。エフェクター複合体の一種であるCmr複合体は、生体内に侵入してきたウイルスのRNAを認識して分解し、その増殖を抑制する。今回、標的となるRNAに類似したDNAと結合したCmr複合体の立体構造を解析し、Cmr複合体がウイルスRNAを認識して排除するしくみを明らかにした。Cmr複合体の機能を利用して任意のRNA配列を分解することも可能になると考えられ、今後、新たな遺伝子の発現調節技術の開発が期待される。

標的核酸を捕捉したCRISPR-Cas Cmr複合体の構造(左)と複合体中におけるcrRNAと標的核酸の形(右)の図

ロボット 2015年4月27日発表

モビリティロボットシェアリングシステムを利用した移動支援サービス試験の拡大と保安要員規制緩和について

産総研が開発したモビリティロボットシェアリングシステムを利用したセグウェイによる移動支援サービス試験のエリアを研究学園エリアにも拡大し、平成27年4月27日から共同実証試験を行うことになりました。つくば市は、「ロボットの街つくば」推進事業の一環として、平成23年3月に「つくばモビリティロボット実験特区」の認定を受け、平成23年6月から各種モビリティロボットの実証実験を始めています。また、平成25年3月に環境モデル都市に選定され、「低炭素交通シェアリングシステム」の実現を目指しております。このような中、産総研では、平成25年9月より、産総研の職員がつくばエリア(TXつくば駅-産総研間)を移動する際にモビリティロボットシェアリングシステムを用いることで、出張等の利便性を向上させる実証試験を行ってきました。

充電ステーションの拡張の図

バイオプラスチック 2015年4月10日発表

バイオマスプラスチック度の計算方法の国際規格ISO 16620シリーズが発行

 国立研究開発法人 産業技術総合研究所と日本バイオプラスチック協会との共同研究の成果を、経済産業省の国際標準化活動の支援を受けて、日本プラスチック工業連盟を通じて国際標準化機構(ISO)に提案し、国際規格ISO 16620シリーズとして発行された。今回発行されたISO規格の番号をバイオプラスチック製品に明示することで、世界市場に通用するバイオベース度の指標となる。また、バイオマスプラスチック製品にバイオマス原料やバイオマスプラスチックがどの程度使用されているのかを規格化された計算法で明示できるため、バイオプラスチック製品の信頼性の向上が期待される。

バイオマスプラスチックの識別・判別法の図

ナノクラスター 2015年4月22日発表

エックス線と化学反応の同時利用で従来よりも小さなナノ粒子を合成-ナノ粒子の合成に放射光を用いることで原子13個を安定化-

放射光と化学反応の同時利用により、従来よりもさらに小さなナノ粒子を合成する技術を開発した。放射光で原子を選択して局所的に還元し、化学反応条件を調整することによって、これまでよりも小さな、十数個の原子から成る後期遷移金属ナノ粒子を成長させる技術を開発した。今回成長させた銅(Cu)など後期遷移金属ナノ粒子は、ナノ触媒、ナノインク、ナノ配線への応用が期待される。

化学的条件(価数平衡)と放射線還元で成長する原子十数個の小さなナノ粒子(模式図)の図

地質調査 2015年4月1日発表

地球をよく知り、地球と共生する

活発な変動帯に位置する我が国において、地質情報は安心・安全な社会構築のための重要な基盤情報です。私達は地質情報の整備を行い、地質調査総合センター(GSJ)として各種地質情報の提供・普及を行います。これら地質情報を基礎として、地球環境の保全、資源・エネルギーの開発、地質災害の軽減などに関連する様々な問題を解決するための技術を開発します。また、我が国を代表して国際協力を行います。

地質調査総合センターの概要図

計量標準 2015年4月1日発表

計量標準の整備とその普及、利活用の促進、計量標準に関連した計測技術の開発

国家計量標準機関(NMI: National Metrology Institute)として、工学計測標準研究部門、物理計測標準研究部門、物質計測標準研究部門、分析計測標準研究部門、計量標準普及センターの4研究部門と1普及センターにて、計量標準の整備と利活用促進、計量標準の普及活動、計量標準に関連した計測技術の開発、法定計量業務の実施と人材の育成について重点的に取り組みます。

計量標準総合センターの概要図

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