ナノシステム研究部門
大矢根 綾子 主任研究員
「バイオミネラリゼーションの科学とバイオ応用の研究」
体液環境下におけるアパタイト生成反応(バイオミネラリゼーション)を基材上で再現する簡便な技術を確立し、従来法における迅速性と簡便性の向上という問題を解決した。さらに、生体機能分子(DNA、タンパク質、抗菌剤など)とアパタイト結晶との相互作用を利用し、両成分を基材上でナノ複合化することで、安全で高効率な遺伝子導入用基材、組織再生用の足場材料、術後の細菌感染を予防する経皮デバイスなどの高機能バイオメディカル材料を開発してきた。再生医療や遺伝子治療などの先端医療への貢献が期待される。
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