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受賞

2014/04/23

平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞

 平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞・若手科学者賞)の表彰式が4月15日に文部科学省にて、平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(創意工夫功労者賞)の伝達式が4月17日に産総研つくばセンターにて、行われました。

 この表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的として行われています。

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  下村文部科学大臣 ご祝辞
科学技術賞 研究部門

計測標準研究部門

山田 善郎 主席研究員

「炭素合金系定点による高温度標準の研究」

 従来の高温定点(温度計を校正する参照点)の実現を阻んでいた定点金属とるつぼ材料の反応を抑制する新たな合金系定点を提案した。従来単一金属元素からなる定点の最高温度が1084.62 ℃であったが、金属と炭素の共晶合金を用いることで2474 ℃(Re-C共晶の融点)まで拡張された。現在、これら高温定点の温度値を精密に決定する国際共同プロジェクトが進行中である。

 本成果は、次世代の高温度標準として広く普及し高温計測の高精度化を通じて産業界における高温計測の高度化に寄与することが期待される。

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科学技術賞 理解増進部門

関西センター

牧原 正記 研究支援アドバイザー

「実験教室による科学技術の理解増進」

 全国の小中学校や科学館、企業や団体などの要望に応じて、出張授業や実験教室を行うもので、国民一人一人の科学に関する基礎的素養を向上させる取り組みである。特に、次の世代を担う子どもたちを中心に、科学の面白さや楽しさを体験させることにより、理数好きな子どものすその拡大に取り組んでいる。

 本活動により、国民の科学技術に対する知識や理解を向上させ、かつ、子どもたちの理数離れの解消と、将来的な科学技術系人材の育成に寄与している。

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若手科学者賞

生物プロセス研究部門

二橋 亮 主任研究員

「昆虫の体色や模様の形成機構に関する研究」

 独自のアプローチで、日本人に馴染みの深いアカトンボが赤くなる現象は、色素の酸化還元反応による体色変化が原因であることや、アゲハチョウの幼虫の体色切り替えが幼若ホルモンによって制御されていることを世界で初めて解明した。

 これまで謎につつまれていた生命現象の解明として国内外のマスメディアで紹介され、生物学的に極めてオリジナリティの高い研究内容として着目されていることに加え、新規な生物素材の開発などへの応用が期待される。

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ナノシステム研究部門

大矢根 綾子 主任研究員

「バイオミネラリゼーションの科学とバイオ応用の研究」

 体液環境下におけるアパタイト生成反応(バイオミネラリゼーション)を基材上で再現する簡便な技術を確立し、従来法における迅速性と簡便性の向上という問題を解決した。さらに、生体機能分子(DNA、タンパク質、抗菌剤など)とアパタイト結晶との相互作用を利用し、両成分を基材上でナノ複合化することで、安全で高効率な遺伝子導入用基材、組織再生用の足場材料、術後の細菌感染を予防する経皮デバイスなどの高機能バイオメディカル材料を開発してきた。再生医療や遺伝子治療などの先端医療への貢献が期待される。

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創意工夫功労者賞

計測標準研究部門

高橋 豊 研究員

「大容量ロードセル評価試験装置の考案」

 本装置の製作により、質量計用ロードセルの試験範囲の上限が1tから20tへと大幅に拡大し、能力が100tクラスの大型はかりの型式承認試験を実施することが可能となった。同時にISO/IEC17025の認定を取得したことで、本装置を用いた試験データが世界各国で受け入れられるようになり、国内のロードセル製造事業者のコスト削減や負担低減に大きく貢献した。また、荷重負荷装置の一部を標準分銅として兼ねることで、製作費の引き下げと省スペース化を実現し、世界的にもトップレベルの高精度化と安全性の確保に成功した。

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第三研究業務推進室

百目鬼 洋平 主査

「研究成果誌編集業務における電子出版業務の考案」

 「地質調査研究報告」の刊行に当たり、読みやすい誌面作りとその迅速な公開、研究予算に占める出版費の低減化、更に緊急時においても継続して同誌を編集・公開可能とするための地質調査情報センター独自の編集・公開体制の実現を目指し、電子出版業務の高度化を進め、それらを考案し、実現した。

 また、費用対効果を考えた最適な電子システムの導入・運用により、正確で迅速な決裁処理を行うための体制を実現し、発行までの期間短縮に寄与した。

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