産総研:ニュース

お知らせ記事2017/09/15

シンガポール科学技術研究局と情報技術に関する研究協力覚書を締結
-人工知能技術、高性能計算技術、計算機科学の技術分野での連携に合意-

ポイント

  • 人工知能技術、高性能計算技術および計算機科学の研究の国際連携を推進する研究協力覚書を締結
  • 計算機インフラ資源の活用や人工知能技術の応用を促進
  • 人材交流、共同研究プロジェクトなど、さらに密接な連携を行うための枠組みを構築


 シンガポール科学技術研究局【長官 リム・チャン・ポー】(Agency for Science, Technology and Research、以下「A*STAR」という)と国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)は、人工知能技術とそれを支える高性能計算技術を中心とした連携を行うための枠組みの構築に合意する研究協力覚書(以下「MOU」という)を平成29年9月15日に締結しました。

 A*STARはシンガポールの科学技術研究の中心的組織であり、貿易産業省の統括の下、シンガポールにおける科学技術研究の監督および支援を行う法定機関です。医薬品・バイオテクノロジーなどの生物医学分野をはじめ、材料、化学、計算機科学、マイクロエレクトロニクスなどの広範囲の科学・工学分野の研究に取り組んでおり、近年は国家プロジェクトの下で人工知能研究を精力的に進めています。産総研の情報・人間工学領域【領域長 関口 智嗣】では、平成27年5月に設立した人工知能研究センターを中心とし、国内外の大学、企業、公的機関と連携して、実社会のサービスから得られる大規模データを活用しながら先進的な人工知能技術の研究開発を推進しています。また、平成29年2月に設立した産総研・東工大 実社会ビッグデータ活用オープンイノベーションラボラトリ(RWBC-OIL)において、さまざまな分野に適用できるビッグデータの処理・解析技術を提供するオープンプラットフォームの構築を進めています。

 今回のMOUでは、人工知能技術、それを支える高性能計算技術、計算機科学の研究分野において、基礎から応用まで幅広く密接な連携を行うことを想定しています。

 なお、9月15日のMOU締結に際し、産総研 臨海副都心センターにおいてA*STARリム・チャン・ポー 長官と産総研 中鉢 良治 理事長によるMOU署名式を行いました。

式典の様子の写真
式典の様子