産総研:ニュース

お知らせ記事2015/02/26

産業技術総合研究所と福島県内の4つの高等教育機関(会津大学・いわき明星大学・日本大学工学部・福島工業高等専門学校)が連携・協力に関する協定を締結
-共同研究・人材育成などを通じて被災地における再生可能エネルギー産業の振興を支援-

ポイント

  • 工業技術系を有する福島県内の高等教育機関との連携を促進、ネットワークを強化
  • 再生可能エネルギー分野の研究開発などを通じた人材育成を効果的に実施
  • 再生可能エネルギー関連技術の集約を促進し、東日本大震災からの復興を加速

概要

 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)と公立大学法人 会津大学【学長 岡 嶐一】、学校法人明星学苑 いわき明星大学【学長 山崎 洋次】、日本大学工学部【学部長 出村 克宜】、および福島工業高等専門学校【校長 中村 隆行】の福島県内4つの高等教育機関は、学術及び産業技術の振興に寄与することを目的に連携・協力に関する協定を、それぞれ平成27年2月26日に締結した。

 本協定に基づいて、産総研と協定を締結した各機関との共同研究などの研究協力を推進し、研究施設・設備の相互利用や研究交流を促進するとともに、人材育成と成果普及活動を協力して実施する。

 これらの活動を通して、再生可能エネルギー分野の研究開発を推進し、東日本大震災後の福島県の復旧・復興・発展に貢献し、わが国の学術および産業技術の振興に寄与することを目指す。

連携内容概要図

 

協定締結の背景

 産総研は、政府の「東日本大震災からの復興の基本方針」(平成23年7月29日、東日本大震災復興対策本部決定)を受けて、平成26年4月に福島県郡山市に福島再生可能エネルギー研究所を開所した。その使命である「世界に開かれた再生可能エネルギーの研究開発の推進」と「新しい産業の集積を通した復興への貢献」のため、福島県内の高等教育機関との密接な連携を図ることを目的に、連携・協力に係る協定を締結するに至った。

連携・協力事項

  • 共同研究などの研究協力
  • 研究交流および人材交流
  • 教育・人材育成の相互支援
  • 研究施設・設備の相互利用
  • 東日本大震災からの復旧・復興・発展に係る協力

今後の予定

 今後、再生可能エネルギー分野における人材育成・研究開発に関して連携した取り組みを検討する。さらに、連携協議会などにおいて共同研究などの新たな幅広い連携についても検討を始める。