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お知らせ記事2017/05/26

国立研究開発法人 情報通信研究機構と情報通信分野における連携・協力の推進に関する協定を締結

 国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)情報・人間工学領域【領域長 関口 智嗣】は、国立研究開発法人 情報通信研究機構【理事長 徳田 英幸】(以下「NICT」という)オープンイノベーション推進本部【本部長 米子 房伸】と情報通信分野における連携・協力の推進に関する協定を締結しました。

 この協定は、両者の連携・協力を推進することで、わが国の情報通信技術および産業技術の振興に寄与することを目的に締結されたものです。

 この目的を達成するため、両者は人工知能に関する研究などを中心とした情報通信分野における研究協力や研究施設・設備・データなどの相互利用を中心とした研究資源に関する協力、社会実装に向けた活動や研究における人材交流・育成などの面で、相互に密接な連携・協力体制を確保いたします。

 また、本協定に基づき、共同研究「特許文献専用のニューラル機械翻訳とそれを可能とするシステム構築に関する研究」を開始しました。今後、両者はさらなる具体的な協力策などについての協議を進めていく予定です。

産総研 関口 智嗣 情報・人間工学領域長(左)と、NICT 米子 房伸 オープンイノベーション推進本部長(右)の写真
産総研 関口 智嗣 情報・人間工学領域長(左)と、NICT 米子 房伸 オープンイノベーション推進本部長(右)

用語の説明

◆ニューラル機械翻訳
脳の神経回路を模したニューラルネットワークを用いた自動翻訳技術です。
膨大な対訳データから学習した深い階層のニューラルネットワークを用いて翻訳することで、従来よりも高い翻訳精度が実現可能になると期待されています。[参照元へ戻る]
◆可能とするシステム構築
平成27年度補正予算「人工知能・IoT研究開発加速のための環境整備事業」の一環として構築した計算機「産総研AIクラウド(AIST AI Cloud、略称AAIC)」を利用してシステム構築を行います。最新のGPUを多数利用することで、自動翻訳技術において必要となる、深い階層構造を持つニューラルネットワークの学習処理の高速実行を可能にします。[参照元へ戻る]