産総研:研究ハイライト 次世代高エネルギー密度蓄電池用電極材料の開発

2015研究ハイライト 次世代高エネルギー密度蓄電池用電極材料の開発

注目ポイント

電気自動車(EV)用途等に利用できる格段に高いエネルギー密度をもつ次世代蓄電池の開発が求められています。産総研では低結晶性の金属多硫化物材料を開発し、これが新奇な充放電機構を有する高容量電極材料となることを見出しました。

従来の電極活物質(酸化物)と開発品(硫化物)の電圧-容量マッピングを示した図

従来の電極活物質(酸化物)と開発品(硫化物)の電圧-容量マッピング


従来材料では充放電時のリチウムの出し入れに伴う電極材料の酸化還元を主として金属が担うため高容量化が困難でしたが、開発した材料では金属だけでなく硫黄も酸化還元することができるため画期的な高容量化が可能になりました。

※本研究成果は電池のオールジャパンプロジェクトであるNEDOのRISINGプロジェクトにおける研究成果です。

関連リンク

本研究テーマに関するお問合せ先

作田主任研究員の写真  
電池技術研究部門 蓄電デバイス研究グループ 主任研究員 作田 敦(さくだ あつし)
〒563‑8577 大阪府池田市緑丘1‑8‑31 産業技術総合研究所 関西センター
 

メール:advecd-ml*aist.go.jp(*を@に変更して送信下さい。)
話:072-751-7932
ウェブ:https://unit.aist.go.jp/riecen/gae/