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世界初の海洋産出試験を経て開発が進む メタンハイドレート

メタンハイドレートの試料による燃焼実験のイメージ画像

燃焼するメタンハイドレート

資源に乏しい日本で、新エネルギーとして注目されるメタンハイドレート。
日本近海で多量の存在が確認済ですが、天然ガスのように自噴しないため、開発には大きな壁がありました。
この課題に応えるため2013年春に世界初の海洋産出試験が行われ、産総研の開発した生産手法である「減圧法」の有効性が実証されました。

日本の周りの海底に、膨大な未開発資源として「燃える氷」メタンハイドレートが眠っていることは、かなり以前から知られていました。
しかしメタンハイドレートを分解してメタンガスを回収する技術開発が難しく、実用化はなかなか進みませんでした。
産総研では「減圧法」という生産手法を提案し、開発を進めてきました。
これは海底のメタンハイドレート層まで井戸を掘り、水を汲み上げることでメタンハイドレート層内の圧力を下げてメタンガスに分解する手法。
坑内を上昇してきたメタンガスを天然ガス資源として回収します。
2013年3月、世界で初めて行われた海洋産出試験で「減圧法」が使われ、6日間で12万m3のガス産出が確認されました。
この成果は、今後の商用生産への途を開くものとして期待されています。

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