ELを光らせよう
監修:市野善朗
はじめに
発光ダイオードは、小さな発光部分が強い光を放つのが特徴です。では、大きな面積をムラなく光らせるにはどうすればよいでしょうか。発光ダイオードを平面上にたくさん並べる、という方法もありますが、手間がかかります。これを簡単に実現するのがELと呼ばれる発光体です。
ELはエレクトロルミネッセンス(Electroluminescence)の略で、交流電場によって発光する材料を電極間に挟んだ構造をしています。次世代フルカラーディスプレイの最有力候補として有名な有機ELとは、材料や原理が異なるので、区別するために無機ELと呼ぶこともあります。
ここでは、シート状のELを光らせる実験をしましょう。
つくってみよう!
準備するもの
- ELシート
ここでは、市販の大型ELシート(100mm×150mm)を切り分け、加工を施したものを使っています。加工方法は4ページめをご覧ください。もちろん市販品をそのまま使うこともできます。ELシートはDIYショップや電気部品店、通信販売などで入手できます。
- インバータ
(電池の直流電圧を100V程度の交流電圧に変換する部品です。ここではELシートの付属品を使用しています。
- 配線ケーブル
ここでは、ELシートの付属品を使用しています。電池スナップ付きです。
- クリップコード
感電防止のため、必ずシールド線を使って下さい。
- 電池ボックス
電池スナップ用端子が備わっているものを使用します。
- 単三乾電池
4個を直列に使用します。9V箱型乾電池1個を使っても同等の明るさが得られます。より明るく光らせるために、乾電池の本数を6本まで増やすこともできます。
- ビニールテープ
電極部分を絶縁し、感電を防止するために使用します。
- はさみ