『肥前窯業貢献研究~新自硬鋳込成形・可視光応答ペルオキソチタン~』
佐賀大学 肥前セラミック研究センター 特任教授 一ノ瀬 弘道
【講演概要】
地域貢献を目指した最近の研究から、新自硬鋳込成形と可視光応答ペルオキソチタンを紹介する。
多品種少量生産に適したセラミックスの鋳込み成形技術には、厚み・大きさ・複雑形状・収縮の壁がある。昨今のnear net shapingの要求に応えることができる新自硬鋳込み成形を開発したので紹介する。
また、四半世紀前に発明した中性ペルオキソチタン水溶液の可視光酸化特性を最近発見した。その原理と応用について解説する。
『プラズマスパッタリング成膜装置の開発』
産業技術総合研究所 エレクトロニクス・製造領域 センシングシステム研究センター 主任研究員 本村 大成
【講演概要】
産総研では物質の第4状態のプラズマの物理・化学反応を利用した薄膜作製技術であるプラズマスパッタリング成膜装置を開発しています。プラズマスパッタリング成膜法で作製した薄膜は、スマートフォンに内蔵される周波数フィルタデバイスなどに活用されており、我々の生活に欠かせないものとなっています。
本講演では、特に物理反応を促進させることが可能な低気体圧力下のプラズマスパッタリング成膜を可能にする装置について紹介し、得られた実験結果について述べます。
『スマートエアリアルハンド:Sahasraを用いた「拡張認知機能」の提案』
佐賀大学 理工学部 准教授 中山 功一成
【講演概要】
センサが不要な複数カメラによる状況監視システムに向けて、まず,そのベースとなるシステム:Sahasraを紹介する。
Sahasraは、複数カメラによる差分検知技術と姿勢検知技術を応用した記憶障害者支援システムである。本年度の研究成果として、ディープラーニングによる物体検知技術の向上と、姿勢の時系列情報による予備動作の検出について述べる。
最後に、今後の実験計画と産総研と連携したデータ解析について述べる。