業務ソフト開発基盤「MZプラットフォーム」について
日本のものづくりの競争力を根底で支えている中小製造業の現場では、いま熟練技術者の高齢化と若い人の製造業離れ等により、これまで蓄積されてきた優れたものづくり技術の継承が極めて困難な状況になっています。さらに、中小企業では現在の急速な情報通信技術の進歩に追いついていくのが困難な状況にもあります。このような状況は、わが国のものづくり競争力の低下をもたらしかねないと危惧されます。
産総研では、中小企業のものづくり競争力の維持・向上のため、蓄積された技術の着実な継承と共有化(普遍化)等を目的とした中小製造業のITシステム化に積極的な支援活動を行っています。その支援活動の一つに業務ソフト開発基盤「MZプラットフォーム」の普及があります。MZプラットフォームのサポートと普及活動は「MZプラットフォーム研究会」が行っています。この研究会の会員は、MZプラットフォームの利用者で、製造業者、ソフトウェアーベンダー職員等が多くを占めています。産総研の地域センターと各県工業技術センターが研究会の窓口を担い、 つくばで無料講習会を開催してプラットフォームの普及とサポートを行っています。
MZプラットフォーム普及支援 ~基本的考え方~
Ⅰ.目的
我が国産業の持続的発展の基盤であり、重要な担い手である製造業(エンドユーザー)の経営体質・国際競争力強靭化のための「ものづくり」を支援する。
Ⅱ.基本方針
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MZPFは製造業に焦点を当てた研究開発のため、製造業に焦点を当てた導入促進を展開する。
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産総研のマンパワー制約と、将来の導入促進体制・形態を考慮し、Ⅱ-1項と同時並行して高信頼・高品質のソフトベンダー開拓によりMZPF導入サポートベンダーとして育成し、新しいMZPF導入サポート事業『騎馬民族型システム事業』を提供する。⇒【地域産業振興】
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製造業及びソフトベンダーの双方からMZPFさらには産総研への確固たる信頼を獲得する。
Ⅲ.必須前提
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Ⅱ-1,2,3項の同時実現のため、セミナー等で モデル事業とモデルソフトベンダー の開拓・組み合わせによる MZPF導入ケーススタディ(ビジネスモデルづくり) を実施して導入促進展開の 『橋頭堡(モデルファクトリー)』 を築く。
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製造業へのMZPF導入サポートにおいて製造業とトラブルを惹起しない高信頼・高品質のソフトベンダーを開拓し、育成する。
MZプラットフォーム導入事例(佐賀県内の企業)の動画
MZプラットフォームで開発されたアプリケーション例

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九州・沖縄地域におけるMZプラットフォーム導入促進の連携活動