所長挨拶
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産業技術総合研究所 中国センター所長
田澤 真人 |
産総研は新しい理事長のもと、第5期の中長期計画期間が始まりました。第5期のミッションとしては、「社会課題の解決」と「橋渡しの拡充」が掲げられています。また、「橋渡しの拡充」においては「地域イノベーション」が強調されています。中国センターでは、第5期においても研究機能と連携機能をもって、これらのミッションに応えます。
さて、中国センターでは重点化の方向として「バイオマス利用技術」を使ってきましたが、本年度からは「材料診断技術」に変更します。対象とする「材料」は樹脂材料や有機材料です。これらの材料は産業界で非常に広く使われており、「社会課題の解決」や「橋渡し」に対し、材料面から貢献していくにはふさわしい言葉と考えています。これに伴い、中国センターにある3つの研究グループのうち、「バイオベース材料化学グループ」が「有機材料診断グループ」と名称変更となりました。産総研は特定国立研究開発法人としての一流の研究成果を求められています。研究活動の継続と成果発信を継続してまいります。
また、連携機能を発揮するため、これまでどおりオール産総研をバックに産業界への橋渡しを推進します。そのためには企業様はもとより、さまざまなステークホルダーとの信頼関係の構築と維持が重要と考えます。築き上げてきた信頼関係をもとに、産業界への貢献のため、大学、中国経済産業局などの行政機関、公設試などの研究機関、支援機関と連携し、交流、情報共有等をさらに進めます。
今後とも中国地域産業のさらなる活性化のため努力してまいります。皆様のご支援とご協力を何卒よろしくお願いいたします。