柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)が主催する「スマートシティと夏休み」は、UDCKの協力機関が企画・実施する、地域の子どもたちが学びとワクワクを体験するイベントです。
産総研からは、人間社会拡張研究部門 市民アドバイザー事務局が2026年8月6日(木)、「どこでも発電⁉ 小さなエネルギーのひみつ―産総研の技術で科学する―」を開催しました。
人間社会拡張研究部門 ソシオデジタルサービスシステム研究グループの村上ゆいさんの進行で、アイスブレイクからスタートです。
参加した小学生は4つのグループに分かれ、各グループに産総研のメンバーが加わってサポートします。
グループ内で、自己紹介。氏名と好きな食べ物について話しました。
まずは、今いる部屋の中で電気を使っているものを探します。
パソコン、エアコン、スマホ、照明など、見つけたものを発表します。
発電には何を利用しているのでしょうか。
そして、それぞれのいいところ、難しいところを考えます。
子どもたちの表情が真剣になってきました。
おしゃべりはほとんどなく、部屋には鉛筆を走らせる音だけが響き、まるで試験会場のような静けさでした。
グループ内で自分の考えを発表しあい、まとめた意見をグループの代表が発表し、参加者全員で考えます。
風力、水力といった自然の力を利用したものから、原子力までいろいろな意見が出ました。
後半は、産総研で湿度変動を使った発電の研究をしている駒﨑友亮さんの登場です。
『ヴィランの言い分』というテレビ番組を観たことある人いますか?
駒﨑さんの問いかけに、多くの参加者が手を挙げました。
こうしたワークショップに参加する小学生に、人気番組であることがうかがえました。
駒﨑さんの出演回では、湿度はジメジメとした嫌なイメージがあるけれど、実は発電への応用が可能であることを紹介しました。
今回のワークショップのテーマは、「身近なエネルギーを使って発電を体験してみよう!」
先ずは、湿度変動電池の発電を実際に見る体験からスタート。
湿度変動電池は、湿度が上下することで発電します。
「昼と夜の湿度の違いで、どこでも発電する」ことを理解したうえで、どんなことに使えそうか、みんなで考えます。
子どもたちの自由な発想は、時に研究者にとって新たな「気づき」のきっかけになります。
続いて、実際に電圧を測るテスターを使った発電実験に取り組みました。
テスターの使い方をマスターしたら、温度の変化を使った発電の体験です。
最初は電池にテスターをつないで使い方を確認。
いよいよ、ペルチェ素子を使った発電を体験します。
ペルチェ素子は、電気を流すことでものを冷やすことができる素子です。
身近なところでは、小型の冷蔵庫などに使われています。
また、熱を与えることで発電することもできます。
今回、そのペルチェ素子を温めたり、冷やしたりして、発電の様子をみました。
子どもたちは、お互いの手を重ねて温度を上げるなど、それぞれ工夫しながら発電の変化を確かめていました。
表面を使い捨てカイロで温め、裏面を保冷剤で冷やし、発電の大きさをみます。
ペルチェ素子は、表と裏の温度差が大きいほど、よく発電します。
駒﨑さんは、この特性を応用した発電に関する研究が行われていることを紹介しました。
最後は、今回学んだ「湿度」と「温度」の変化を使った発電の特徴を整理して、こうした技術がどんなところで活躍できそうか、それぞれ考えてみました。
駒﨑友亮さんコメント
今回は、皆さんに温度と湿度を使った発電技術について体験してもらいました。
身近にあるいろいろなエネルギーを使って電気を生み出せることを理解してもらえたかと思います。
私も小学生に理科教室を実施するのははじめての体験でしたが、皆さんが熱心に実験に取り組んでくれて大変嬉しかったです。
私たちの身の回りにはいろいろなエネルギーがあふれています。
皆さんも是非、身近にあるエネルギーを探してみてください。