産総研北海道センターシンポジウムin札幌

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 北海道の第一次産業の新潮流に関する特別講演、バイオリソース解析プラットフォームとその活用事例や道内研究機関の関連研究の紹介を行うことにより、道内外の企業、大学、研究機関等との連携を促進し、持続可能な第一次産業の振興による産業力強化へ向けた連携構築の推進に寄与することを目指し、産総研北海道センターシンポジウムin札幌「新たなバイオリソース活用技術による持続可能な第一次産業の振興に向けて」を開催いたします。

日時 2024年1月23日(火)13:00~17:10 【受付開始 12:30】
場所 ホテルライフォート札幌 2階ライフォートホール 
札幌市中央区南10条西1丁目(中島公園前) 
※ライブ配信、アーカイブ配信は行いません。
申し込み 事前参加登録をお願いします。【参加無料】
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主催 国立研究開発法人産業技術総合研究所 北海道センター
後援 経済産業省北海道経済産業局、北海道、国立大学法人北海道大学、国立大学法人室蘭工業大学、北海道経済連合会、地方独立行政法人北海道立総合研究機構、公益財団法人北海道科学技術総合振興センター、産学融合創出エリア「チャレンジフィールド北海道」、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構、北海道大学ロバスト農林水産工学国際連携教育拠点、北海道プライムバイオコミュニティ、「知」の集積と活用の場®産学官連携協議会、一般社団法人 北海道バイオ工業会

プログラム(敬称略)

13:00~13:10 開会挨拶、趣旨説明
国立研究開発法人産業技術総合研究所 北海道センター  所長  鈴木 馨
13:10~13:55
特別講演「道産ワイン産業振興と微生物リソース」北海道のワイナリー数は60を超え、日本を代表する産地となってきた。北海道大学では、北海道庁と連携し、ワインアカデミー等を通して道産ワイン振興に取り組んできている。2023年9月には教育研究の拠点としてのワイン教育研究センターが開所した。ワイン産業振興につながる研究として、北海道由来の材料からのワイン関連微生物の分離・収集を行っている。それらの分析による、北海道のもつ微生物リソースの特徴についても報告する。
国立大学法人北海道大学 大学院農学研究院
教授  曾根 輝雄
13:55~14:05
「生物プロセス研究部門の研究概要」生物プロセス研究部門では、バイオものづくりを利用して社会課題の解決を目指すことを部門のミッションとしています。このミッションを達成するため当部門では、生物を理解してそこから新たな遺伝子資源や有用物質等を探索し、得られた生物資源の評価と設計を進め、それを有用物質の生産に展開する一連の研究を推進しています。本日のシンポジウムでご紹介させていただく各研究成果に先立ち、本発表では当部門の体制や今後の展開など概要についてご紹介させていただきます。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門
研究部門長  小松 康雄
14:05~14:25
「情報科学を活用したバイオものづくり」微生物(叢)は非常に複雑なシステムであり、その設計情報の解明、より有用なシステムへの改変設計、制御最適化のために、膨大なデータを取り扱うことが要求されます。この要求をクリアするために、産総研では、高性能大規模計算機システムを導入し、多様なニーズに対応可能な情報解析プラットフォームを構築しています。このプラットフォームは、ゲノム解析や細胞システムのモデリング・シミュレーションまでに対応します。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門
総括研究主幹  谷口 丈晃
14:25~14:45
「土を肥やす微生物基盤の解明と低窒素農業への応用」 現代農業において窒素肥料は欠かせないが、大量の施肥は温室効果ガスの発生や地下水汚染といった環境汚染の原因となっており、今まさに窒素施肥量の削減につながる農業技術革新が求められている。「施肥量は減らしたい、でも収量は減らしたくない」という難題に対して、土壌に窒素を供給する窒素固定微生物の本質を追求する基礎研究を行い、その研究成果をコアとした応用技術開発を試みている。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門
主任研究員  伊藤 英臣
14:45~15:40 ▲▽ ポスターセッション ▽▲
15:40~16:00
「最新分子育種技術で北海道の農林業に貢献したい!」これまで植物の育種といえば、交配育種や変異原育種が主流でした。技術の発展に伴って、DNAマーカーやガンマ線、中性子線などが使われるようにもなってきました。遺伝子組換え技術も登場しましたが、広く普及するには至っていません。さらに近年になって生み出された最新技術が「ゲノム編集」です。これは従来の育種技術とは全く異なり、遺伝子組換え技術とも一線を画します。本講演ではゲノム編集技術が拓く新たな育種のあり方について具体例を交えながら紹介したいと思います。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門
副研究部門長  光田 展隆
16:00~16:20
「微生物(叢)研究がもたらす水産養殖業の新展開」FAOが2022年に訴えた「ブルートランスフォーメーション」では、水産養殖業の多くが持続可能ではないとされ、変革が求められている。我々は、微生物(叢)研究がその一端を担うと期待している。ヒトの微生物が健康や病気と密接に関係しているのと同様、魚独自の微生物は健康や病気をコントロールする重要なツールになると期待される。本講演では、我々がアユやニジマス等を用いて実施した魚の微生物研究の一例を紹介する。
国立研究開発法人産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門
主任研究員  竹内 美緒
16:20~17:05
特別講演「量子ドットを用いた食品等からの加齢性疾患抑制成分の新規スクリーニング法」認知症、糖尿病、リウマチなどの加齢性疾患の発症に、変性タンパク質の異常凝集と沈着が関与していることが明らかになってきた。我々の研究グループでは、様々な変性タンパク質の凝集過程を「量子ドット」を用いてリアルタイム3Dイメージングすることに成功し、凝集抑制物質の微量ハイスループットスクリーニングや発症メカニズムの解明に応用している。本シンポジウムでは、イメージングの原理と様々な応用例について紹介する。
国立大学法人室蘭工業大学 大学院工学研究科
教授  徳楽 清孝
17:05~17:10 閉会挨拶
国立研究開発法人産業技術総合研究所  執行役員(生命工学領域長)  田村 具博

ポスターセッション

産業技術総合研究所

  • 産総研の「バイオリソース解析プラットフォーム」ができること
    生命工学領域
  • 環境調和型の廃水・廃棄物処理プロセス創出に向けた複合微生物機能の解明
    生命工学領域
  • 抗酸化物質による環境にやさしい新規害虫防除技術の開発
    生命工学領域
  • オール産総研技術によるバイオ炭農業エコノミーの創生
    エネルギー・環境領域
  • メタゲノム情報を利用した既存バイオリソースからの新規微生物農薬候補の探索に向けた取り組み
    生命工学領域
  • バイオマス生産を促進する植物-微生物共生システムの開拓と利活用
    生命工学領域
  • 道産有用微生物リソースの開拓 - 極小細菌とマリモを例にして
    生命工学領域
  • 伝統的藍染発酵に関与する微生物
    生命工学領域
  • 核内受容体をターゲットとした農林水産物・食品の機能性解析
    生命工学領域
  • アルツハイマー病の予防法開発を目指して
    生命工学領域
  • 様々な生物からの不凍タンパク質の探索、単離および評価
    生命工学領域
  • 産総研オリジナルゲノム編集技術群による植物育種
    生命工学領域
  • ジャガイモシストセンチュウ孵化促進物質の大量生産系確立に向けた技術開発
    生命工学領域
  • 生物発光を利用した分析技術の高度化を目指した研究開発
    生命工学領域
  • 北海道地域の一次産業推進のための農工連携イノベーション(2件)
    北海道センター
  • 北海道センターの概要
    北海道センター

産業技術総合研究所以外の研究機関等

  • 北海道天然資源の利活用による新産業の構築
    国立大学法人室蘭工業大学 大学院工学研究科
  • 「チャレンジフィールド北海道」概要
    公益財団法人北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団)
  • 「チャレンジフィールド北海道」推進計画
    公益財団法人北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団)
  • 表面修飾した微生物由来セルロースナノファイバーの樹脂に対する物性改良効果
    地方独立行政法人北海道立総合研究機構
  • 地域オリジナルの乳酸菌でおいしいチーズを作りたい!
    地方独立行政法人北海道立総合研究機構 食品加工研究センター
  • 子実とうもろこし胚芽の有効活用
    地方独立行政法人北海道立総合研究機構 食品加工研究センター
  • スマート林業の実践とビジョン:十勝モデルプロジェクトと森林デジタルツインによる新しい林業
    国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所

お問い合わせ

産業技術総合研究所北海道センター 産学官連携推進室 シンポジウム事務局

電話 011-857-8406 FAX 011-857-8901 E-Mail tbfh-entry-ml@aist.go.jp

リーフレット

こちらからリーフレットのダウロードができます(PDF:1.6MB)
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