特別展「3D地質図 — “グリグリ”動かせる都心の地下構造 —」
イベント情報
- 開催日:2023年 4月18日(火)~ 5月7日(日)
- 会場:サイエンス・スクエア つくば
- 特別展「3D地質図 —“グリグリ”動かせる都心の地下構造—」
イベントレポート
2023年4月18日(火)~5月7日(日)にサイエンス・スクエア つくばにて、科学技術週間の連動企画として3D地質図の特別展と4月22日(土)に研究担当者によるミニトークショーを開催しました。
ミニトークショーでは、3D地質図づくりに活用されるボーリングコアの分析担当である小松原純子(地質調査総合センター 地質情報研究部門 情報地質研究グループ 研究グループ長)より、ボーリングコアの採取方法や分析の仕方等について解説しました。
また、ミニトークショー限りで現在作成中のつくば市の3D地質図を特別に公開しました。
まず初めに、「3D地質図とは、地下がどのような地層になっているのかを表した【地質図】の情報を3次元で表示したもの」であることを説明しました。
3次元で表示することで、専門家ではなくとも地層の種類や年代、地盤の固さの情報を知ることができます。
3D地質図を作成するにあたって欠かせないボーリングコアの採取方法について説明しました。
地下にパイプを打ち込み地層を採取(=ボーリング調査)することによって得られる棒状の試料「ボーリングコア」の実物を展示しました。コアを観察・分析することで、地下のようすを詳細に知ることができます。
ボーリングコアの分析では、まずコアを真っ二つに縦割りにして、新鮮な断面を目視で観察・記録した後に、各種のサンプルを採取・保管します。
参加した皆さんも研究担当者の熱いトークに惹きつけられているようでした。
担当研究員が手に持っている「剥ぎ取り標本」は、大量のサンプルを実際の状態に近い状態でコンパクトに残せるだけでなく、カビなどを防ぐ効果もあります。
軽くて持ち運びにも便利なので、大学や博物館などに貸し出すこともあります。剥ぎ取り標本の他に、板状のサンプルや、ダイス状のサンプルも採取・保管し、X線解析や微化石分析などに使われます。
トークショーの後には、参加者が剥ぎ取り標本を実際に手で触れて感触を確かめる場面もありました。
参加者の声
Twitterを見て来館しました!ショートムービーも何度もみています。研究者の人柄も垣間見えてとても良い!
(つくば市の3D地質図を見て)自分の住んでいるところ(神奈川)の3D地質図も見たい!
ショートムービーを楽しみに見ていたお子さんからファンレターを手渡しでもらいました
剥ぎ取りサンプルを触らせていただいたり、研究者の方に個別にお話を伺ったり、貴重な経験をさせていただきました。