模擬店スタイルで最新研究にふれる体験ブース
実は木材、最強でした?極限状態の木は柔らかくて硬くなる
野球のバット。建物の柱。「木」といったら硬くて頑丈なイメージ。でもじつは、木材って粘土のように柔らかくもなるんです!このブースでは、木材を柔らかくして変形させて硬くする実験と、スポンジのように変形が戻る実験をご覧いただきます。この性質を踏まえて、木を液体のように型に流して固める木質流動成形の動画をお見せします。どうです?新しい「木」の姿、「気」になってきましたね…?
あんな、黒いススに見えて実はカラフルやねん。単層CNTの分離技術を体感せよ!
ナノ材料の代表選手、かつ黒いモノ代表、カーボンナノチューブ(CNT)。単層のCNTは電気を通す「金属型」とある程度通す「半導体型」が混ざった状態で生成されるんですが、電子材料として使うにはこの2種類をうまく分離する必要があります。今回はその分離技術を応用して、黒いススから抽出したカラフルな液体をご覧いただきます!
つめたいのに燃える!「燃える氷」を体験しよう
国産エネルギー資源として期待されるメタンハイドレート。海底や永久凍土地帯、さらには日本の周辺海域でも存在が確認されています。展示では合成したガスハイドレートを実際に触ってみたり、燃える様子を観察したり。「燃える氷」とも呼ばれる不思議な性質を体験してください!
化学物質リスクって聞いて漠然と不安に思っているそこのあなた! じゃ、住んでるところの化学物質濃度とリスク、自分で計算しちゃいましょう。
便利な生活を支えてくれる化学物質。ですが、そのリスクもよく報道されていますよね。で、なんとなく不安に思ってられる方、多いんじゃないでしょうか?本ブースでは、なんと、化学物質濃度とリスクを自分の手で計算し、それを他のリスクと比較することができちゃいます。「化学物質リスクって聞くとなんとなく不安だなぁ」という方こそ、ぜひ来てみて!
回せ回せ、資源を回せ!ゴミも分ければ宝の山だ!リサイクル選別チャレンジ
資源をムダなくリサイクルするには、廃棄物を素材ごとに分離する作業(物理選別)が不可欠。だから開発しました!集めたゴミを素材の種類ごとに選別してくれる装置〜!選別の自動化技術を体験しながら、リサイクルの今後の課題を一緒に考えましょう!
水冷?いいえ、液浸です。冷媒漬けでスパコンを効率よく冷やすのに役立つ「滴」と「泡」のサイエンス
「スパコンが熱いなら、冷媒に浸せばいいじゃない」…でもね、浸せばOKってものでもないんです。冷媒中で効率よく冷やすには「滴」や「泡」の物理現象の理解がキモ。超撥水表面の上を自ら飛び跳ねる水滴を観察したり、ハンドソープやビールの泡の構造を観察したりして、滴と泡の「行動パターン」を攻略しよう!
ダイヤモンドはいいぞ…!伸びしろしかない「素材としてのダイヤモンド」のスゴさを触れて体感しよう
まずは何も言わず、厚さ約1mmの人工ダイヤモンド基板で氷をスパッと切ってみてくださいな。銅よりも優れた熱伝導率の高さを実感できますよ。さらには「ダイヤモンドLED」は紫外線で大腸菌を殺菌し、ダイヤモンド量子センサーなら磁場や温度の変化も見れちゃう!ダイヤモンドは(産業応用の可能性がたくさんあって)いいぞ…!
集え!コーヒーを愛する者たちよ。コーヒー好きのプライドをかけてAIとのテイスティング対決に勝利せよ!
AI VS 人類代表(あなた)の絶対に負けられない戦い、ここに開幕。センシングマテリアル研究チームが開発した「AIソムリエ ”SENSE Bot”」と勝負していただきます。お題は「利きコーヒー」。4種類のコーヒーを味わって、銘柄を当ててください。味覚情報を学習させたAIソムリエに勝てるかな?
モノあるところに摩擦あり!?奥深き摩擦の世界
乗り物、家電製品、産業機械、モノづくりで必ず問題となるのが「摩擦」です。摩擦の重要性を体感してもらうためにトライボロジー研究グループが開発した「こりゃタマ下駄」など、身近な題材による実験とデモを通じて、あなたを摩擦の世界にいざないます。研究内容に関するご質問も歓迎します!
ギガを節約しながらAI処理したい!よくばりニーズにこたえるエッジAI時代の屋台骨「AIチップ」ってなんだ?
現在のAI処理は、スマホなどからデータを送ってデータセンターでおこなうのが主流。でもこの方式ではデータ通信量が多くなってしまうので、理想的にはデータを送らずにAIを必要とするその場所(エッジ)で処理したい…。これを実現するのが「AIチップ」です!このブースでは、AIチップの中身や作り方をくわしくご紹介します。
親譲りの無鉄砲なあなたも、親父にもぶたれたことないあなたもいらっしゃい!統計モデルを使った性格・健康サポート診断ツール
ようこそ、心身機能・モデル化研究グループへ!あなたのパーソナリティやその日の体調、心理的な特性などから、あなただけにオススメの健康管理方法を提案してくれるアプリを開発しました。データと統計モデルにもとづく健康アドバイス、聞く価値ありますよ!
ととのったーっ(荷物の山が)!物流危機を救う整理整頓のコツ、AIが教えます
ネットショッピングって便利〜!スマホで注文、次の日には届く!でもその便利さをささえる物流業界は超大変なんです…。量も種類も爆増している荷物を効率よくさばくには、荷物をキレイに並べるのが大事。さあ、現場の気持ちになって段ボール箱を並べよう!AIがあなたの仕事をチェックしますよ。
まるで生き物!?ソフトロボットが魅せる未来
ロボットと聞くと、金属や硬いプラスチックで作られたゴツいヤツを想像してしまいがち。でも産総研では、柔らかなシリコンゴムや薄いフィルムを使った「ソフトロボット」を開発しています。 びよーんと伸びる配管ロボットや、うねうね動くロボットの動きをじっくり観察すれば気づくはず。柔らかいからこそできることがあるんだ、と…!
つくばにいたと思ったら、いつのまにか柏だった。バーチャル柏センター&遠隔VRトレーニング
何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった……そんな体験できます。そう、メタバースならね。VRで構築された人間拡張研究センターの拠点・柏センターを散策し、遠隔VRでのストレッチ運動にも挑戦してみよう!
見せてもらおうか、遠隔医療のその先とやらを。医療の高度化×自動化がもたらす未来
だれでも、いつでも、どこでも、どんな状況でも、不安なく質の高い医療・介護を利用できる…それが「ユニバーサルメディカルアクセス」という概念。このブースでは、そんな未来の医療体制を実現するための技術を体験できます。ロボット機器を操作して実際に模擬人体の内部を撮像し、究極の医療アクセシビリティが実現した未来を先取りだ!
四国が誇るレアなお茶!「後発酵茶」を飲んで乳酸菌の秘密にせまれ!
微生物(乳酸菌)を利用して茶葉を発酵させる、世界的にも珍しい製法の「後発酵茶」。日本代表の後発酵茶として、愛媛県の石鎚黒茶(糸状菌による発酵→乳酸発酵の二段階発酵)と徳島県の阿波晩茶(乳酸発酵のみ)を持ってきました。製法も違えば菌の種類も違う2種類を飲みくらべ!お茶の乳酸菌を顕微鏡で観察しながら、ゆるりとお楽しみください。
見ればわかる?割らねばわからぬ!石のこと
地質調査の基本は、岩石を割って風化していない断面(=フレッシュな面)を観察すること。ハンマーで岩石を割って、フレッシュな面を観察しましょう。硬さや割れ方で、岩石の個性がみえてきます。全国各地で収集したいろんな岩石を取り揃えて待ってます。
汚染された水を綺麗にする魔法
刮目せよ!汚染された水(に見立てた色水)を(砂や土に通水・濾過することで)綺麗にする魔法…!砂や土の種類によって化学物質の吸脱着特性はさまざま。その違いがわかるよう、国内の代表的な土壌を取り揃えて実験します。実体顕微鏡で、環境中に放出される身近な化学物質の観察もできますよ。
見える、私にも宇宙線が見えるぞ!霧箱と検出器で宇宙線ミュオンを捉える
絶えず宇宙から地球に降り注いでいる宇宙線ミュオン(μ粒子)。「密度の高い物体ほど透過しにくい」という性質があるので、見えない地中の空洞や水の状態の可視化に応用できるんです!実際の検出器にも使われるシンチレータや、飛跡を可視化できる霧箱で、宇宙線ミュオンを捉えてみよう!
キッチン火山で噴火体験!
地球の雄大な営み、火山噴火。ダイナミックなこの現象を、ご家庭にもある身近なもの(ゼラチン)で再現する噴火実験を観察しましょう。透明なゼラチンで作った模擬火山なら、シースルーでマグマの動きがはっきり見えますよ! 顕微鏡で、実際の噴火で放出されたマグマの破片(火山灰)も見てみよう!お土産として火山灰を持って帰ることもできますよ。
動きやすい断層って、いったいどんなの?
正断層、逆断層、横ずれ断層…さまざまな種類の断層は、どうしてその方向にずれたんでしょう…?じつは断層のずれ方は、断層の「角度」や「すべりやすさ」などの条件によって変わるんです。どんな姿勢の断層がどう動くのか、模型で体験し、PCで計算してみよう!
岩石破壊実験で地震発生のメカニズムを探れ!
地震は、地下深くで岩石が壊れる際に発生する波が地表を揺らす現象です。実際に岩石を壊して、波が生じるか実験してみましょう。
放射線を見てみよう、放射線で見てみよう
放射線は放射線治療やCT検査などの医療分野、非破壊検査検査やプラスチック加工などの工業分野、また研究開発分野などで活用されています。 身近にある放射線を霧箱で見たり、放射線を測る装置に触れてみましょう。
ポスドクたちの気になるキャリアパスは?研究の環境は?調べてみました!
産総研は研究者のキャリア支援スクールを運営してるんです。その名も産総研イノベーションスクール(通称イノスク)。産総研の契約職員(ポスドク)でもある現役イノスク受講生(学位取得ホヤホヤの新米研究者もたくさん)が、博士号取得までのキャリアパスを赤裸々に語ります。一緒にキャリアの悩みを語りあいませんか…(切実)! イノスク生が産総研で実際に行っている研究の一部も合わせて紹介します!