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お知らせ記事2025/12/15

【柏センター】一般公開2025「まなべる世界 あそべる未来」開催レポ①


「面白かったね!」カメラをぶら下げて会場内を歩いていると、そうした親子の会話を会場内のいろんな所で耳にすることができました。


一般公開2025 巨大アートの国


産総研柏センター一般公開を2025年11月3日(祝・月)に開催しました。
3連休の最終日、天候にも恵まれ、多くの来場者をお迎えすることができました。
7回目となった今年は、所内の研究体制が変わったこともあり、新しい「魅せ方」にチャレンジ。
サブタイトルを「まなべる世界 あそべる未来」として、来場者が柏センターという世界を巡りながら、最先端の技術に触れる機会の創出に挑戦しました。


一般公開2025チラシ



初めて参加された方も多く、アンケートでは、「こんな研究もしているなんて知りませんでした」という声が少なくありませんでした。
柏センターが得意とする多様な体験型コンテンツを設け、最先端技術を楽しく学ぶだけでなく、研究者や家族との対話を通し「自分を知って新たな気づきを得る」体験もしていただくことで、研究所のイメージが変わったのではないでしょうか。


この日の柏センターは、日頃とはうって変わって、たくさんの人の笑顔であふれていました。
当日の様子をご紹介します。

開始の30分も前から来場者の姿が見え始め、10時の開始時には30人ほどの待ち列ができていました。
「来てくれている!」来場者の姿にスタッフも思わず笑顔に。


一般公開2025 整理券


お目当てのコンテンツは何だろうとこっそり観ていると、まずはこれ!
 
探険!まぼろしの国 SFS(サービスフィールドシミュレーター)版
 

正面玄関を入ると目の前に現れる大きな装置。
実際の実験の時は360度のバーチャル空間を歩き、人の計測をして研究に活用します。
一般公開ではバーチャルな柏センターの中を歩いて、最先端技術を体験していただきました。

 

SFS体験を待つ列 SFS体験の様子



柏センターで実施した他のイベントで体験したことがあるお子さんたちの姿もあり、関心の高さがうかがえます。
バーチャル空間の中を自分の足で好きな方向に歩くことができる感覚が楽しいというコメントが多く寄せられました。
 

産総研広報エリア


「ここにあった!」という声を何度となく耳にしました。
正面玄関入ってすぐ右手のスペースに、産総研ブランディング・広報部が特設展示した「ファブリックスピーカー」。
「布から音が出る不思議」を体験しながら、皆さん、広報担当者に質問していました。


広報エリア ファブリックスピーカー




「可愛い!」
傍らで癒しのエッセンスを振りまいていたのは、アザラシ型のメンタルコミットロボットのパロ。
柏センターで見学対応に一役買っていて、名前は「オーリー(Oak Leaf)です。
全国各地で開催される産総研一般公開では、それぞれのパロが活躍していました。


パロのオーリー


 

脳動ロボットの国


1階奥の実験室を使ってデモンストレーションを行っていたのは、恒例となりつつある、脳波を計測してロボットを動かす「脳動ロボットの国」。
「これが凄い」と知人から聞いて来ましたという方も。
脳波やまばたきでロボットを動かせることに、観ている方たちも思わず「おー!」と声が出ます。
子どもから年配者まで幅広く、ロボット操作に挑戦されていました。

 

脳動ロボットの国 脳動ロボットの国

 

スペシャルメニュー


今年の館内装飾は風船を使ったファンタスティックな演出。
特にデザイン班がこだわったのがフォトスポットです。
映える写真が撮れるようにと、工夫を凝らしました。

柏センターの蔵田所長もパチリ!

フォトスポット


今年は新たな取り組みとして、総合受付で資料と一緒にスタンプラリーの台紙(館内マップ)をお配りしました。
「あそこだ!」皆さんがスタンプを探している様子が嬉しかったです。

スタンプラリー スタンプラリー


実はこのスタンプ、全て柏センターに居る研究者の似顔絵だったのですが、皆さん気づかれたでしょうか。

皆さんは、業界界隈で話題になっている「研究者カード」をご存じでしょうか。
柏センターにもこのカードを持っている研究者たちが何人かいて、彼らに質問をした方々に直接お渡ししていました。



連携企画


「11月7日にイベントをやります。来てください」とポスター前に立ち、緊張気味に呼びかけていたのは、柏センターのお隣にある県立柏の葉高校の1年生。
高校主催で行う「まちとマルシェのクロスフェスタ」の紹介です。

柏の葉高校の実行委員が説明に訪れた


このフェスタは「探究の授業」の成果発表の場として開催され、その授業には産総研の研究者も関わっています。
(フェスタの様子は、あらためてご紹介します)



東京大学連携講座研究紹介は、人間拡張学講座の学生たちがポスター展示による研究紹介を行いました。
研究について大学院生から直接話を聞くことができるということが、来場者の皆さんには貴重な体験になったようで、研究内容にも興味を持っていただくことができました。


東京大学連携講座研究紹介


開催レポ②へつづく

国立研究開発法人産業技術総合研究所