図1) バーチャル柏センター内でライブ配信されたアバターロボットツアーで説明する村井昭彦主任研究員
リモートなんだけど実際に施設にいるような感覚で施設内を動き回ったり、研究者と話をしたり、バーチャル空間でリアル体験ができるようなプログラムで、人間拡張研究を紹介。
「産総研柏センター一般公開2021」を2021年10月30日、オンライン開催しました。
テーマは、「自宅から産総研!リモート体感ツアー」です。
一般公開は、地域の方に産総研の施設や研究に触れながら、楽しんでいただくことを目的としています。
昨年に引き続いてのオンライン開催となりましたが、人間拡張研究センターが中心となって、より魅力的なバーチャル柏センターを作り公開することができました。
バーチャル柏センター「産総研柏センターへトリップ 実験室のバーチャルツアー!」
図2)スマートワークIoH研究チームが中心になり作成したバーチャル柏センターのマップ
oViceというバーチャル空間を使用し、産総研柏センターの施設内を再現。
来場者は入場する際に記した名前のアバターとなって、バーチャル施設に入ります。
赤いマークに近づくと研究紹介動画が再生され、研究チームの名前をクリックすると公式Webの研究紹介ページが開きます。
〇〇博士と名前の付いた研究者のアバターに近寄りマイクをオンにして話しかけると、研究者が応えリアルに会話をすることができます。
2Dのバーチャル空間から3Dモデル化した産総研柏センターへさらにトリップし、3D空間を体感する仕掛けもありました。
人間拡張研究センター オンライン講演会「柏の葉の街で進める研究に参加してみませんか?」
持丸正明研究センター長におよるオンライン講演
ライブ配信したオンライン講演会は、バーチャル施設の中で視聴します。
人間拡張研究センター 持丸正明研究センター長が、「人々の移動を拡張する研究~自動運転で移動し、移動で健康になる~」というテーマで、柏の葉の街で進められている研究について紹介しました。
渡辺健太郎主任研究員・赤坂文弥研究員によるオンライン講演
続いて登壇した渡辺健太郎主任研究員と赤坂文弥研究員は、「地域共創で進める人間拡張研究とその仕組みづくり」をテーマに、柏の葉エリアを中心とした地域住民の方々と取り組んでいる研究について紹介しました。
このオンライン講演会は、連携開催の「柏の葉イノベーションフェス2021」(10月23日~31日)内でもライブ配信されました。
体験型イベント 「あなたがロボット!本物の研究施設を動き回ろう!」
オンライン講演会の中で渡辺健太郎主任研究員が紹介した研究のひとつ、アバターロボットを使った見学ツアープログラムを体験するイベントです。
中心となって進めている小島一浩研究チーム長が、パイナップル博士に変身して参加者を誘導します。
アバターロボット体験プログラムへの参加は、当初人数制限を設け事前予約制を検討していましたが、より多くの方に体験いただけるよう、バーチャル柏センター内でライブ配信にしました。
アバターロボットに乗り込んだ参加者を出迎える廣島洋柏センター所長
最初に出迎えたのは、廣島洋柏センター所長。
上の写真は、廣島所長がアバターロボットに乗り込んだ参加者に柏センターの紹介をしているところです。
続いて身体機能計測室を訪問。
実はここでアバターロボットを乗り換え、参加者は瞬間移動を体感します。
村井昭彦主任研究員が、どのような目的で、どのような計測をしているのかなど研究紹介をしました。
図1がその時の画像になります。
さらにアバターロボットを乗り換え、セキュリティエリアへ移動します。
そこで待っていたのは、ダンサー???
アバターロボットを出迎える西村拓一上級主任研究員
今回の一般公開2021の実行委員長を務める西村拓一上級主任研究員が、特技のダンスで参加者をおもてなし。
西村さんは、シニアⅡラテン日本代表として世界選手権出場経験を持つ研究者です。
ロボットの手を引いてステップを踏みながら、オープンスペースへリードしていきます。
参加者はモニター越しながら、一緒にダンスをしているような目線を体感できます。
アバターロボットの手を引いてリードする西村拓一上級主任研究員
小島チーム長は時々目線を他のカメラに切り替え、ただアバターロボットに乗り込む体感をするのではなく、第三者の視点からロボットを観る状況も作り出します。
アバターロボットとダンスする西村拓一上級主任研究員
参加者に「気づき」の経験をしてもらうことが、実は人間拡張研究の紹介になっています。
最後は、アバターロボットを囲んで集合写真を撮りました。
アバターロボット囲んで集合写真を撮影
一般公開2021を開催するにあたり、地域の方へのプロモーションとしてポスター・チラシを作成、柏市、流山市にご協力いただき、自治体庁舎やJR柏駅、TX柏の葉キャンパ駅、柏たなか駅、コミュニティバス、市内保育施設、幼稚園への掲示、配架をいただきました。
また、小中高生に興味を持っていただこうと、近隣の小中学校、高校に配布をしました。
さらにSNSを活用し、地域コミュニティへの投稿展開を行い、地域の方への告知に努めました。
柏センター広報のSNS
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