2019年初開催した一般公開で、地域の皆さまに多数ご来場いただき紡ぎ始めた絆を深めることは、人や街を相手に研究を行う産総研柏センターにとって、重要な意味を持ちます。
今年は、新型コロナウイルス感染状況の予測が見えないなか、一般公開をどうするかは大きな課題でした。
人間拡張研究センターが中心となり、昨年と同じ11月3日に一般公開をオンライン開催する試みを行いました。
昨年はエンターテイメント性を取り入れ、親しみやすいテーマ(忍者)を設定しましたが、今年はWebを活用し、本格的な研究内容をわかりやすく紹介するスタイルです。
【3D柏センターバーチャル見学ツアー】
下の画像をクリックすると、動画で見ることができます。↓
自分のパソコンやスマートフォンなどを使って、産総研柏センターの施設内を実際に歩いて見学するような感覚を体験していただく企画です。
スマートワークIoH研究チームが中心となって、産総研柏センターを3Dモデル化し、これぞバーチャルリアリティというコンテンツを作成しました。
人間拡張研究センターの7つの研究チームの研究内容をわかりやすく説明するスライドや動画が3Dモデルの中に配置されています。
スライドには、より深く知りたい方のために、公式Webの研究紹介ページへ誘導する工夫もしました。
また、通常は外側からの見学しか行わないセンサ作製室のクリーンルームも、中に入って見学することができます。
【人間拡張研究センター オンライン講演会】
人間拡張研究センター オンライン講演会をZOOMで開催しました。
人間拡張研究センターの 持丸正明 研究センター長が、「誰もがアクティブに暮らせるようにする人間拡張技術」というテーマで、人間拡張という技術の紹介と、柏センターが立地する柏の葉エリアでの人間拡張技術を使った街づくりについて話をしました。
聴講者からチャットで柏の葉の街づくりの課題とその解決策についてなどの質問があり、持丸センター長は、「課題をお預かりして産総研の技術で解決できるものは、ステークホルダーとなる企業と連携して解決につなげ、行政との連携が必要な課題であれば、なにができるかを一緒に考えていきたい」と話し、「柏の葉以外の地域でも、街の問題があれば、ぜひ(産総研に)ぶつけてください」と応えました。

続いて登壇した渡辺健太郎 主任研究員は、「市民との共創を通じた研究開発に向けて~柏の葉市民アドバイザー活動の1年」をテーマに話をしました。
柏の葉市民アドバイザーは、昨年の一般公開の企画から発足したもので、1年の活動を通じて見えてきたものをフィードバックする形になりました。
チャットでの質問には、「地域社会の課題について参加者側から提案することは可能ですか」など市民アドバイザー活動への関心がうかがえるものが多く、渡辺さんは「もちろん大歓迎です」と応えていました。
一般公開2020を開催するにあたり、地域の方へのプロモーションとしてチラシを作成、自治体庁舎や柏駅、TX柏の葉キャンパ駅、柏たなか駅に配架いただきました。
また、中高生に興味を持っていただこうと、近隣の中学校、高校に配布をしました。
さらにSNSを活用し、地域コミュニティへの投稿展開を行い、地域の方への告知に努めました。
柏センター広報のSNS
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