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人間の目を持つロボット!?

人間の目に挑戦!

進化するロボット

 操作や移動する機械の代表は、今やロボットと言っても過言ではないでしょう。そのロボットに関して、日本は世界に名だたる先進国だと言えます。

 ロボットの第一世代は、危険だけれど正確さを余り要求されない作業に応用されました。例えば塗装職人の動きをロボットに覚えさせ反復作業をさせるといったもので、プレイバック方式と呼ばれます。

 第二世代は動作をプログラムできるロボットで、精度と融通性が飛躍的に進歩しました。現在の工業用ロボットはこの第二世代に当たり、溶接や組み立てなどの作業に広く利用されています。とは言え、実際には起こりうるすべての状況を想定してプログラミングするので、Aという作業に対応できるのはロボットA'、Bという作業に対応できるのはロボットB'と限定されてしまいます。

 実は、大量生産を行うにはこの第二世代で十分なのですが、今は個性化の時代。消費者の求めるものも多様化し、同じものを誰でもが買ってくれる時代は過ぎ去ってしまったのです。つまり、大量生産から多品種少量生産へと移行しなければ、消費者にそっぽを向かれてしまいます。

 多くのモノを作るには多くの作業が必要になります。しかも作るのは少量ですから、すぐに新しい作業へ移行しなければなりません。もし第二世代のロボットでその対応を行っていたら、その都度システムを開発して入れ替えなければならないわけで、とても採算は合いませんし、時間も間に合いません。

 となれば、求められるのは、どのような状況にも対応できる、いわゆる汎用性のあるロボットということになります。つまり、ロボットは第3世代へと進化する時期に来ているのです。

写真:進化するロボット

カギをにぎる視覚!

 現在目標とされている汎用ロボットは、いろいろな環境の中で、自分で判断して自律的に行動する知能ロボットです。その知能ロボットの開発での最大の壁は、状況を把握するための視覚システムなのです。

 平面的にモノをとらえることは比較的簡単ですが、作業は紙の上で行うわけではありません。立体的な空間の中で、立体的なモノを扱うのですから、ロボットも立体的な空間認識ができなければならないのです。ところが、ことはそう簡単ではないのです。マスコミで話題になっている人間型ロボットにしても、遠隔操作か事前のプログラムが必要なのです。でも人間の形をしているので、ついつい自分で判断して動いていると勘違いしてしまうのです。

 果たして立体を認識する能力、つまり3次元視覚は可能なのでしょうか? もし実現できれば、製造業を始め、あらゆる分野で技術の高度化が図れるのですが…。

写真:研究室のスタッフ

研究室のスタッフ
中央が富田博士

「人間型ロボットやペットロボットには、高度な目が装着されていると勘違いされている方が多いのですが、実際には、視覚処理はまだ、非常に限定された条件でしか利用できていないのです」

(富田文明博士)


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