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人間の耳に合わせた国際基準?

新しい「等ラウドネス曲線」が世界の音の評価基準に!

聴覚の等感曲線

 音には、「強い音」と「弱い音」があります。たとえば、ピアノの鍵盤を軽く叩けば「弱い音」が、同じ鍵盤を強く叩けば「強い音」が出るはずです。この音のエネルギーは音圧レベルで表され、dB(デシベル)という単位で計ります。音圧レベル10dBの音よりも、音圧レベル100dBの音の方が「強い音」となります。

 音にはまた、「高い音」と「低い音」があります。ピアノでいえば、向かって右にある鍵盤ほど高い音を出し、左にある鍵盤ほど低い音を出します。音の高低は、周波数で表され、Hz(ヘルツ)という単位で計ります。音は空気を振動させながら伝わるのですが、1秒間にこの振動が何回繰り返されるかを示すのが、周波数です。1秒間に1,000回振動するとしたら、周波数は1,000Hzとなります(1kHzともいいます)。100Hzの音よりも、1,000Hzの音の方が「高い音」です。

 と、ここまでは、物理的な話。音圧も周波数も、計測機器で簡単に計ることができます。本題はここからです。

 音にはさらに、「大きく聞える音」と「小さく聞える音」があります。

 「強い音」が「大きく聞える音」なんじゃないかって? そうとは限らないのです。大きく聞えるか小さく聞えるかは、人間の感覚によるものですから、単純にはいきません。

 この感覚的な音の大きさを、「ラウドネス」といいます。

 昨年、この「ラウドネス」に関する国際規格が、ほぼ半世紀ぶりに全面改正されました。産業技術総合研究所(産総研)は、この全面改正にあたってきわめて大きな役割を果たしています。

 「ラウドネス」の国際規格とは何でしょうか。また、これが改正されたことによって、私たちに何がもたらされるのでしょうか。それでは、詳しくご紹介していきましょう。

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